クリニック名変更のお知らせ:2025年4月1日から北東大阪耳鼻咽喉科 鼻·副鼻腔手術クリニックとなります。
川村耳鼻咽喉科クリニックは2025年4月
それに伴い現院長:川村繁樹は院長職を辞しますが当分は今まで通り診療も手術も行い
このように複数の医師勤務となるためクリニックの名称として固有
今後も宜しくお願い申し上げます。
重要なお知らせ(朝子医師赴任について)
重要なお知らせをさせて頂きます。
2025年4月から、(前)関西医大医科大学総合医療センター 耳鼻咽喉科・頭頚部外科 教授である朝子幹也医師が当院に赴任し、数ヶ月後には現院長 川村繁樹に代わり院長に就任予定です。
朝子幹也医師はこのホームページの自己紹介にも記載されているように長年、鼻・副鼻腔領域や下気道、アレルギー関連疾患を専門とし、各学会でも専門医を指導する立場にあります。
朝子医師のご挨拶はこちら >
その治療方法も手術はもちろん、投薬や生活指導など広範囲に及びますが、特に手術に関しては豊富な手術実績があるばかりでなく最新の技術も習得しており、難易度の高い鼻中隔手術や、美容面にも関連する外鼻形成術の経験も豊富で、全国でも最多の執刀数を有しております。当院でも難治性の高い鼻中隔弯曲症や斜鼻を伴う症例は大学の朝子医師に紹介しておりましたが、今後は当院で日帰り、あるいは一泊二日にての手術が可能となります。
また近年、難病として認定されている好酸球性副鼻腔炎の患者さんは年々増加傾向にあり、当院でも指定病院、指定医として多くの患者さんを診療しておりますが、この疾患も朝子医師の専門とする領域です。好酸球性副鼻腔炎に対しては手術治療のみならず合併率の高い喘息治療も同時に行う事によって副鼻腔炎が起こっている上気道、喘息が起こっている下気道の両者をコントロールすることによって良好な治療成績を収めています。この上・下気道を合わせて一領域として治療を行う必要性は彼が提唱した概念ですが、最近は呼吸器内科医の間でも認識されつつあります。私を含め耳鼻科医には喘息を的確に診断治療できる医師は多くありませんが彼は喘息専門医の資格も有しており喘息合併の患者さんからの信頼は厚いものがあります。また難治性の好酸球性副鼻腔炎の患者さんの中には注射薬である生物学的製剤の投与が必要となる場合もあります。現在、好酸球性副鼻腔炎、喘息、それにアレルギー性鼻炎も含めると国内には5種類の生物学的製剤がありますが朝子医師はそれら全てに精通しており難治性の患者さんも安心して治療を受けて頂けると確信しております。
アレルギー性鼻炎に関しても治療経験は豊富で、私と朝子医師は彼が研修医の時代から共同でレーザー手術や後鼻神経切断術の手術方法開発に携わっており、その両方の論文も共同で執筆しております。従って当院で最も多い手術方法である鼻中隔矯正術と後鼻神経切断術を同時に行う術式も彼が得意としている分野です。また手術治療以外にも舌下免疫療法や生物学的製剤の適応も全国でも先がけて導入しており、最適な治療を選択する事が可能です。
以上のように朝子医師の着任によって、当院が今まで掲げてきた「正確で迅速な診断」「専門性の高い治療」「早く治る治療」は踏襲しつつ、さらにそれを高度に発展させた医療がお届けできると確信しております。
ただ、あまりに彼の専門性の高さや優秀さを強調すると、とっつきにくいイメージをもたれるかもしれません。確かに大学病院のトップで長年専門的な医療のみ続けている先生の中にはそのような、少し緊張してしまうタイプの先生も少なくありません。ただ朝子医師は大学病院のみならず市中病院やクリニックでの勤務経験もあり、口調も優しく説明も丁寧で子供さんやお年寄りからの人気も絶大です(少なくとも私より(笑))。安心して受診して頂けると思います。
当院の診療理念上、どうしても鼻・副鼻腔の手術関連の患者さんが多く、専門的な説明になると診療時間も長くなるために予約制にせざるを得ない、それでもお待たせする場合も多い、一日で診察する患者さんの数も限られる、9時から手術を行うために午前の診療開始が遅い、などで急性の患者さんや中耳炎、風邪、めまいの患者さんなどにはご不便、ご迷惑をおかけしている事は重々承知しております。
近々、もう一名医師を増員する事によって完全二診体制を計画しております。そうなれば診察枠も増えますし、9時からの外来も可能になると考えております。もうしばらくお待ち頂くようお願い申し上げます。
現院長 川村の診察枠について
4月に朝子医師が赴任後もしばらくは現行通り川村も診療を行います。すなわち月曜、水曜午後以外の診察枠全てと週4~5件の手術枠です。その後は前述の医師増員の時期によりますが数年間は金曜全日の外来診療、局麻手術、全麻手術を担当する予定です。詳細が決定すればその都度ホームページ上でお知らせいたしますのでよろしくお願いします。
2025年4月入職:朝子幹也医師のご挨拶
みなさん、はじめまして!
この度川村耳鼻咽喉科クリニックでお世話になることになりました朝子幹也と申します。私は関西医大に30年以上勤務しておりました。川村耳鼻咽喉科クリニックとは至近距離にある関西医科大学総合医療センター「耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授」として勤務をしておりました。私は鼻に関する治療のエキスパートであり、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎、気管支喘息を含むアレルギー疾患のエキスパートでもあります。公的には日本耳鼻咽喉科学会 専門医 指導医、日本アレルギー学会 専門医 指導医、日本鼻科学会 暫定手術指導医、日本喘息学会 暫定喘息専門医として耳鼻科領域あるいはアレルギー領域の専門医であり、かつ専門医を指導する立場で永らく活動をしてきました、特に鼻科手術に関しては日本ではじめてとなる手術指導医制度の初代委員長を務めております。また現行の鼻科手術における術式の再編成にも委員として関わってきており、現在は副鼻腔炎手術手技機能評価委員長でもあります。日本鼻科学会における臨床ハンズオンも立ち上げ、担当理事として現在も監督をしており、全国の先生方に手術指導を行ってまいりました。自らの執刀手術はもちろんのことですが指導してきた全国の先生方が安全に、かつ効果的な手術が行えるように指導して参りました。
鼻科手術に関してはこれまで川村耳鼻咽喉科クリニックで中心的に行われている鼻内内視鏡下鼻副鼻腔手術や後鼻神経切断術、粘膜下下鼻甲介手術に加え、鼻副鼻腔腫瘍手術、頭蓋底手術、外鼻形成術を多数行っており、現在約4000例程度の執刀経験があります。特に外鼻形成術は耳鼻科単独で行っている医師は全国でもほとんどなく、350例以上の経験は本邦では最多となります。これまで培ってきたスキルをひとり一人の患者様に還元し、安全で副損傷が少なく効果が実感できる手術を施術することが身上でございます。忙しい日常生活の中、時間の制約がある患者様に、妥協しない手術を受けていただくために全力でお手伝いしたいと思っています。
アレルギー診療に関しては関西医科大学総合医療センター アレルギーセンター長として横断的なアレルギー診療を手がけてきました。日本アレルギー学会認定アレルギー指導医、日本喘息学会認定暫定指導医として現在も多くの喘息診療をしています。指定難病である好酸球性副鼻腔炎の治療が耳鼻科にとっては重要な課題ですが、上下気道をトータルで治療をする強みがあり、400名程度の好酸球性副鼻腔炎患者を継続治療しています。特に適応が拡大中のバイオ製剤に関しても全国トップクラスの処方を維持しています。また、5製剤の国際共同三相試験も施設における治験責任医師として関わってきましたし、耳鼻科における適応を有する2製剤に関しては企業のアドバイザーとして関与しています。鼻の病気の中で、喘息などの肺の病気が深く関わっている病行きは少なくなく、私はそれらの病気をトータルでケアする方法論を確立し、多くの患者様に先端治療を届けて参りました。どこの施設でもうまくいかなかった方も少なからずいらっしゃると思いますが、正しい診断、鼻だけではなく全身の病気に目を向けて適切な治療を行うことで、多くの患者様にご満足をいただいております。これまでクリニックではなかなか提供が困難であった最先端治療を実践し、お届けできることが強みであると思っています。
また、英語による診療も数多く手掛けており、英語での診療はもとより、外国人執刀経験も多数ございます。特に手術を希望される患者は言葉の不安が強く、英語が主言語の方にも安心して手術を受けていただけると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
これまでは、全国の医師を育成する立場で、多くの先生方の治療の参考となるガイドラインや薬の開発に携わってきました。これまでの経験を活かし、全国トップレベルの先端医療を限られた時間の中でみなさまに提供できる環境が、川村耳鼻咽喉科クリニックには整うことになります。一人でも多くの患者様が笑顔になれるよう努めて参ります。
ホームページを公開しました
ホームページを公開しました。
川村耳鼻咽喉科クリニックの情報を発信してまいります。
2023年5月1日より患者様の駐車場が変更となります。
内藤先生着任のお知らせ
2023年4月から副院長として内藤智之先生が着任されます。
内藤先生は兵庫医科大学卒業後に岡山大学耳鼻咽喉科教室に入局され、本年3月まで香川労災病院で鼻の臨床を中心として勤務されました。
香川労災病院には全国的にも有名な牧原誠一郎先生がおられ、そのご指導のもと 数多くの鼻の手術を執刀されており 牧原先生から 医局の中で一番 手術が上手な先生とのご紹介を頂いております。
35歳と若い先生ではありますが、大学における最先端の知識と技術を有しておられ、人格的にも非常に 温厚な先生で今後当クリニックが飛躍するにあたり願ってもない 先生に来ていただけたと喜んでおります。
当分は月曜日の手術及び午前午後の外来、水曜日午後の外来を担当していただきます。 4月中は院長あるいは達富先生と共同で診察を行い、5月から単独で診療を行っていただくつもりです。 どうぞよろしくお願いします。
達富先生退職のお知らせ
内藤先生の着任に伴い達富先生は4月末を持ちまして退職となります。
もちろん 細田耳鼻科earクリニックでの診療及び手術は引き続き行われますので 、達富先生の診察をご希望の方は 豊中市の細田耳鼻咽喉科を受診してくださいますようお願い申し上げます。
好酸球性副鼻腔炎の論文が学術誌に掲載されました。
以前ブログでもご紹介した内容ですが、このたび「好酸球性副鼻腔炎に対する手術成績と再発例の検討」が全耳鼻咽喉科医が購読する日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会誌に掲載されました。
詳しい内容は2022年1月の当院HP「好酸球性副鼻腔炎再発しやすいの?その時の対応は」に掲載しておりますのでそちらをご覧ください。
簡単に要約しますと
- 好酸球性副鼻腔炎114例を術後3年間の観察したところ、再発を認めなかったのが約7割、再発したのが約3割であった
- 再発例でも再発しなかった例と同様に鼻汁、鼻づまり、後鼻漏は手術後改善を認めた。嗅覚障害も改善したが再発例ではやや不十分であった。
- 再発した症例も術後の薬物療法などでほぼ症状は抑えられていた、抑え切れなかったのは約1割であった。
- 1割の症例に対して再手術や生物製剤の追加治療を行うと、ほぼ全症例でコントロール可能であった
との結果でした。
なお本文は Google などで「川村繁樹✕好酸球性副鼻腔炎」で検索していただけると誰でもダウンロードして読むことができます。
なおそのキーワードで検索をかけると約10年前に論文として掲載された「好酸球性副鼻腔炎の診断および評価基準作成の試み」もダウンロードできます。
耳鼻咽喉科専門医を対象とした文章ですのでいささか難解なところもありますが、ご興味がある方は是非ダウンロードしてご覧ください。
論文として載るということはその内容を専門の先生が審査して、学術的に問題がないと認められたものしか掲載はされませんので信頼できる内容と言えると思います。
過去に100例以上3年以上の観察をした論文の報告は大学などの大病院でもまだありませんし、一クリニックで行なった症例数としてもかなり多く、再発率が高いと言われている好酸球性副鼻腔炎においても手術治療はかなり有効だと言う臨床上の印象通りの結果が得られたと感じております。
当院で手術を受けていただいた患者さんからその後の術後治療、及びデータの使用の許可を頂きこのように貴重な論文とすることができました。
心より感謝しております。
そのおかげで学術的にも認められたこの結果を元ににさらなる良い治療を求めて精進していきたいと思っております。
今回の論文では書き切れませんでしたが、再発して再発後の保存的治療にも抵抗する患者さんには、現在、生物学的製剤などの次なる治療手段として素晴らしいものが出てきております。
その結果もかなり良好なものであり、学会で発表しておりますのでまたいつか論文にしてご報告したいと考えております。
「メニュー」→「日帰り手術」→「日帰り手術について」→「手術実績」にも書いておりますが手術をさせて頂いてる以上その成績を信頼できる形でホームページ上にも公開するのがわれわれにとっての義務であり信頼して頂けるただ一つの方法だと考えております。
今後も、もちろん個人情報に配慮した上で成績などは公開していきたいと考えております。よろしくお願いします。