医院名:川村耳鼻咽喉科クリニック 
住所:〒536-0001 大阪市城東区古市3丁目23-21 
電話番号:06-6939-8700

耳が痛い・耳の奥(中)が痛い(ズキンとする)

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耳が痛い・ズキズキするという方へ

耳が痛い・ズキズキするという方へ耳の奥がずきずきと痛むのは、耳の内部で炎症がおこっていることによります。急性中耳炎や鼓膜炎、外耳炎など耳そのものの疾患である場合もあります。また水痘(水ぼうそう)や帯状疱疹などでも耳に激しい痛みを感じることがあります。さらに、外耳に異物が入ったり、傷をおったりしたことによる炎症、時には腫瘍などができていることもあります。
その他にも顎関節などは耳のすぐ側にありますので、顎関節症による痛みが耳の痛みと勘違いする場合や、中耳と繋がっている喉の痛みから耳の痛みを感じてしまうようなこともあります。
こうした症状を感じたら、すぐに手当が必要なケースもありますので、お早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
とくに、耳に激しい痛みを感じ、めまいや顔面に運動麻痺が生じているような場合は、救急対応も含め急いで受診する必要があります。

症状

次のような痛みを感じるときは、耳や耳に近接する部分で何らかの疾患がおこっている可能性がありますので、できるだけ早めに耳鼻咽喉科にご相談ください。

  • 耳の入り口の部分が痛む
  • 耳の中や奥が痛む
  • 耳に触れると痛む
  • ズキズキと鼓動のような痛みがある
  • 痛くてたまらない
  • 痛みが数日続いて治らない
  • だんだんと痛みが激しくなる
  • 痛みとともに耳だれが出る
  • 発熱、顔の痛み、めまいを感じる
  • 発熱、顔の痛み、めまいを感じる

また、小さなお子さんの場合、自分で症状を訴えることができません。耳を盛んに気にして、機嫌が悪かったり泣き続けたりするなどの動作にも注意して、何かいつもと違う場合には早めにご相談ください。

原因

考えられる病気

急性中耳炎

急性中耳炎耳の痛みとともに、発熱し耳だれなどがでるような場合は、急性中耳炎の心配があります。喉の奥は耳管という管を通して耳と繋がっています。風邪などをひいたときに、ウイルスや細菌が耳管を通して中耳に入り込み感染を起こすことによって発症します。とくにお子さんの耳の痛みの原因となりやすいものです。

外耳炎

耳の入り口側が痛み、耳だれがでて、なんとなく耳が詰まった感じ(耳閉感)や聞こえにくいなどの症状があるときは、外耳炎が考えられます。
強く耳をかきすぎたなどでおこった傷などから発症します。

外耳道真菌症

ヘッドフォンやインナー型のイヤフォンなどで音楽などを長時間聴くことが多い人が、耳が痛み、耳が詰まった感じ(耳閉感)にがしたり聞こえにくかったりなどの症状がでた場合、外耳道真菌症が考えられます。外耳の換気が悪く真菌(カビ)が繁殖してしまった状態で、自然に治ることはありません。耳鼻咽喉科を受診してください。

神経痛

耳の中には三叉神経や舌咽神経などの知覚神経が存在します。これらの神経が興奮すると「耳の奥がチクチク痛い」「針を刺すような痛みが時々起こる」といった症状が起こります。鼓膜や外耳道に異常なく、断続的な疼痛が耳の中で起こる場合は疑う必要があります。

智歯周囲炎

親しらず(智歯)が虫歯になっているようなときに、耳が痛むことがあります。上顎の親しらずはとくに耳に近いため、親知らずの痛みが耳に影響をおよぼすことがあります。当院ではこのような場合、提携している歯科医をご紹介しています。

航空性中耳炎

飛行機の離着陸や、高層ビルの高速エレベーターなどで、急に耳が塞がった感じがして痛みをともなうときがあります。一時的に耳管が塞がったままになって鼓膜の内と外の気圧差ができることによる急性の中耳炎の一種です。普通は一過性のものでしばらくすると解消しますが、時に痛みが数日続くこともあります。あまり続くようであれば耳鼻咽喉科にご相談ください。

対処の仕方

すぐに受診できない場合

耳に痛みを感じるときは、炎症などが起こっていることが多いため、できるだけ早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めしますが、夜間や仕事中などですぐに受診できないような場合は次のような方法で対処するとよいでしょう。ただし、一時的な方法ですので、痛みが続くような場合は後日ご来院ください。

鎮痛剤の使用

鎮痛剤の使用市販の解熱鎮痛剤を用法や用量をしっかりと守って服用してください。痛みが緩和します。またお薬によっては消炎効果を期待できるものもあります。

冷却

ズキンズキンとした痛みの場合、炎症が強いことが考えられます。痛む部分を冷たいタオルや冷感シート、氷嚢などを使って冷やすことによって、炎症の悪化を防ぎ、痛みを和らげることができます。

航空性中耳炎の場合

軽い場合は、あくびをしたり飲み物や唾を飲んだりすることによって、耳管が開放され痛みが和らぐことがあります。また耳抜きをするのも効果的です。耳抜きにはいくつかの方法がありますが、一般的なのは、鼻をつまんで口も閉じて鼻をかむように息を送り込む方法です。ただし、うまくいかないからといってあまり繰り返すと鼓膜を痛めることもありますので注意が必要です。

耳鼻咽喉科での治療

中耳炎

急性中耳炎では、ほとんどの場合は23日痛み止めなどを飲みながら経過観察をすることによって快方に向かいます。それでも快方に向かわないケースでは、抗菌薬の服用や点耳薬を使用します。膿が溜まりすぎた場合、自然に鼓膜が破れて耳だれとなってでてくることもありますが、なかなか出ない場合は鼓膜を切って排膿します。切った鼓膜は数日で元に戻りますのでご安心ください。

外耳炎

抗菌薬の服用や点耳薬を使います。外耳炎の多くは耳かきによる傷などが原因となっていますので、耳かきの頻度を減らしたり、綿棒などにかえたりして再発しないよう、日常生活をコントロールします。

外耳道真菌症

外耳道を清拭し抗真菌薬や消毒薬の塗布で対応します。また感染を予防するため点耳薬を使用します。

神経痛

基本的には鎮痛剤で様子を見ます。神経痛は一時的な場合も多いので自然と軽減する場合は問題ありません。三叉神経痛などで疼痛が強い場合はカルバマゼピン(テグレトール)が有効な場合もあります。三叉神経痛が進行すれば洗顔、髭剃り、歯磨き、咀嚼や、冷たい風にあたると痛みが誘発されたり、顔半分に疼痛が博ます場合もあります。そのような場合は微小血管減圧術という手術を行う事もあります。

航空性中耳炎

軽い場合は、あくびをしたり飲料を飲んだりするほか、耳抜きをすることも効果的です。耳抜きにはいくつかの方法がありますが、一般的なのは、鼻をつまんで口も閉じて鼻をかむように息を送り込む方法です。ただし、うまくいかないからといってあまり繰り返すと鼓膜を痛めることもありますので注意が必要です。
長引いてしまう場合は耳鼻咽喉科での治療が必要になります。薬物療法としては鎮痛消炎薬や抗菌薬の内服のほか、耳管から空気を送る通気療法を行ったり、鼓膜を切開して圧力差を軽減したりします。切開した鼓膜は数日で元に戻りますのでご安心ください。

耳の奥の痛みに関するQ&A

耳の奥が痛い理由は何ですか?

耳の奥が痛む原因はさまざまですが、最も一般的な要因は中耳炎です。他にも、耳垢の詰まり、耳の感染症、外耳道炎、鼓膜の損傷、顎関節症、歯の問題などが耳の奥の痛みを引き起こす可能性があります。症状が続く場合は専門の医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

耳の奥の痛みと聴力には関係があるのでしょうか?

はい、耳の奥の痛みと聴力には関係がある場合があります。中耳炎などの状態では、耳の中に炎症が起きることで鼓膜や耳小骨に影響を及ぼすことがあります。これにより聴力が一時的に低下する場合があります。しかし、必ずしもすべての耳の奥の痛みが聴力に影響を与えるわけではありません。症状が気になる場合は、専門の医師による診断を受けることをお勧めします。

子供の耳の奥の痛みは大人の場合と異なるのでしょうか?

はい、子供の耳の奥の痛みは大人の場合と異なることがあります。特に小さな子供は耳の痛みをうまく表現できないことがありますので、注意が必要です。中耳炎は子供によく見られる耳の痛みの原因ですが、鼻やのどの感染症から中耳に細菌が侵入することが一般的です。子供の耳の痛みは高熱や寝つきが悪くなることもあります。早期の診断と適切な治療を行うためにも、専門の医師の診察を受けることが大切です。

耳の奥の痛みを予防する方法はありますか?

耳の奥の痛みを予防するためには、以下の点に留意することが重要です。
風邪やインフルエンザなどの感染症を予防し、感染が耳に広がるのを防ぐこと。
耳掃除を過度に行わないこと。耳垢は耳を守る働きがありますので、必要以上に取りすぎないようにしましょう。
高音量の音楽や騒音から耳を保護すること。イヤホンやヘッドフォンの使用時には音量に注意しましょう。
適切な姿勢を保つこと。横になるときに頭部を高い位置にして寝ることが中耳の通気を良くするのに役立ちます。

耳の奥の痛みは他の症状と関連していることがありますか?

はい、耳の奥の痛みは他の症状と関連していることがあります。例えば、耳の奥の痛みと同時に耳から異臭や排液がある場合は、中耳炎や外耳道炎などの感染症が考えられます。また、耳の奥の痛みと同時に顎関節の痛みや歯痛がある場合は、顎関節症や歯の問題が関与している可能性もあります。症状を包括的に調べることで、より正確な診断と治療が行われます。

監修医師

医院名 医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック
院長名 川村繁樹
資格 医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

院長