鼻水が黄色くなるのは危険信号? 蓄膿症・急性副鼻腔炎の恐れも!

yellow snot鼻水が黄色になってしまっている方は必見!
なぜ鼻水が黄色なのか、その原因についてみていきましょう。

風邪を引いているとき、鼻水はさまざまな色に変化するものと考えられていますが、「黄色」の場合はとくに気をつけておかなければなりません。蓄膿症や急性副鼻腔炎の恐れがあります。

黄色の鼻水が出て不安になっている人はぜひチェックしてください。

  1. 黄色い鼻水が出る原因
  2. 黄色い鼻水から考えられる病気
  3. 副鼻腔炎の治療方法

1.黄色い鼻水が出る原因

風邪をひいてしまうと鼻水がどんどん出てきますが、これは体の中に入っている菌をなんとか外に排出しようとする体の抵抗なのです。この抵抗を「生体防御反応」と言います。鼻水はすするのではなく、必ずかんで外に出していきましょう。

1-1.なぜ鼻水が黄色くなってしまうのか

黄色い鼻水は治りかけの証拠とよく聞きますが、必ずしもそうとは限りません。なぜ鼻水が黄色になるのかというと、いろいろな菌や菌との戦いで残った白血球が鼻水の中に入っているからです。それぞれが鼻水と混ざることで色が黄色になってしまったのだと考えられています。

鼻水が黄色になっているということは、まだまだ体の中にはウイルスや菌がたくさん残っているということ。つまり、今でも白血球が菌やウイルスと戦っているという証拠です。戦っている時こそ油断をしてはいけません。

鼻水が黄色になったら今が勝負時! 免疫力をアップさせ、菌やウイルスをやっつけるための体づくりをおこなっていきましょう。

1-2.粘り気がある黄色い鼻水は要注意!

色だけではなく、鼻水にもサラサラしているものやネバネバしているものなどさまざま。自分の鼻から出ている鼻水がどのようなタイプかによって疑いのある症状も変わってきます。例えばサラサラタイプの鼻水であれば、アレルギー性鼻炎の可能性が高いでしょう。また、副鼻腔炎であってもサラサラの状態はほとんどが初期段階であるため、その症状のうちに対策をしっかりおこなっていれば問題はありません。

ただし、鼻水がネバネバの場合は要注意。粘り気があっても鼻水の色が透明な状態であればまだ間に合うでしょう。しかし、ネバネバ+黄色の鼻水であれば症状が悪化している恐れがあります。その後すぐに頭痛や吐き気を伴うこともあるため、早めに病院に行きましょう。

2.黄色い鼻水から考えられる病気

2-1.蓄膿症・副鼻腔炎

黄色いネバネバとした鼻水から考えられる病気は主に、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)、この病気が1番に考えられるでしょう。どのような病気かというと、副鼻腔と呼ばれる部分に膿がたくさん蓄積され、炎症を起こしてしまう症状です。

息がうまくできなかったり、嫌なニオイが発生したりとさまざまな不具合をもたらします。膿が3ヶ月以上も蓄積され続けるとさらに悪化し、慢性副鼻腔炎になってしまうでしょう。蓄膿症(慢性副鼻腔炎)で考えられる症状は黄色い鼻水の他にもさまざまあります。

  • 鼻水がどんどん出る
  • 息苦しくなる
  • 頭痛が伴う
  • 顔面が痛くなる
  • 鼻の周りや目がかゆくなる
  • 歯の痛み
  • 味覚がなくなる

以上のような症状がみられる場合はかなりの確率で「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」になってしまいます。できるだけ軽い症状のうちに緩和しておかなければどんどん悪化し、手遅れになってしまうため注意が必要です。

2-2.急性副鼻腔炎

「蓄膿症」が副鼻腔炎としてみなされることが多いですが、蓄膿症というのは、“慢性”副鼻腔炎のことを指しています。鼻の入り口が炎症し、膿が副鼻腔に蓄積され続けると炎症が起こり、「慢性副鼻腔炎」になってしまうと言われていますが、急性副鼻腔炎は初期の段階です。

副鼻腔に膿が蓄積されている状態に変わりはありません。急性副鼻腔炎のサインとしては、「頭痛」や「顔・おでこの腫れ」が挙げられます。

急性副鼻腔炎に心当たりがある人はすぐに病院に行きましょう。

2-3.蓄膿症のセルフチェック

急性副鼻腔炎でない限り、膿が副鼻腔に溜まって蓄膿症が引き起こされるまでの期間はおよそ3ヶ月間。3ヶ月、膿が蓄積されたままの状態が続くと蓄膿症になる可能性が高いです。それまで、自分は蓄膿症の疑いがないかどうかセルフチェックをしてみてください。

  • 黄緑色の鼻水が出る
  • 鼻水がドロドロしている
  • 鼻汁がノドに垂れる
  • 鼻声になる
  • 頭がボーッとする
  • 鼻がよくつまる
  • 鼻や目の周り、頬が痛くなる
  • 匂いが分からなくなった

以上のような症状が少しでも当てはまるのであれば副鼻腔に膿が溜まっている可能性があります。すぐに耳鼻科を受診しましょう。よく花粉症や風邪と間違える人が多いのですが、蓄膿症は症状がまったく違います。とくに注意してほしいのは「ドロドロとした鼻水」。

花粉症や風邪の鼻水はドロドロとしていませんし、花粉症でみられる目のかゆみ、風邪でみられる発熱もありません。その点を把握し、自分でチェックしてみましょう。

3.副鼻腔炎の治療方法

3-1.初期段階であれば抗生物質

どのような状態になっているのかで副鼻腔炎の治療方法は大きく変わってきます。まだ初期段階の状態であれば、抗生物質を服用するだけで大丈夫なことが多いです。去痰剤・マクロライド・抗菌薬といった抗生物質を服用しつつ、吸入器を利用してくことになるでしょう。

このように、軽症であれば「局所療法」と「薬物療法」のみで改善できます。しかし、中等症・重症になると薬物・局所療法だけでは治らないケースが多いので注意しておかなければなりません。

3-2.重症の場合は手術が必要

医師の診断で副鼻腔炎が重症だと判断されれば、手術するしか治療方法はありません。副鼻腔炎の手術としては「外科手術」と「内視鏡手術」の2通り挙げられます。「外科手術」では病的粘膜をすべて排除するという方法が主流となっており、メスを入れることになるでしょう。

「内視鏡手術」は、メスは入れませんが内視鏡を活用しながら粘膜・鼻茸を切除していく方法です。症状によってどちらが良い手術方法なのか、医師と相談しながら決めていくことになります。手術となるとお金もそこそこかかってしまうため、できるだけ軽症のうちに対処しておかなければなりません。

まとめ

黄色い鼻水を放置しておくと蓄膿症や急性副鼻腔炎といった怖い病気になってしまうことが分かったと思います。もし、「最近鼻水が黄色になってきた」「ドロドロとした黄色い鼻水が気になる」と思うのであればすぐに耳鼻科に相談してください。

何事においても1人で自己解決するのではなく、一度専門医に相談してみて判断を仰ぐことが1番です。

  • 死滅したウイルスや白血球が混ざり「黄色い鼻水」になる
  • 粘り気のある黄色い鼻水は蓄膿症・副鼻腔炎の可能性あり
  • 急性副鼻腔炎になることもある
  • 蓄膿症のセルフチェックをしよう
  • 初期段階の治療は抗生物質
  • 症状が悪化すると手術しかない

早く耳鼻科に相談しておけばよかったと後悔しないためにも、できるだけ早めに受診することが大切です。実際に、早く耳鼻科に診せたことで蓄膿症を免れた人もたくさんいます。

蓄膿症や急性副鼻腔炎になってしまうとそう簡単に治すことはできないため、長く病院に通い続けなければなりませんし、鼻水や痛みに耐えていかなければなりません。この機会に、一度近くの耳鼻科を受診してみましょう。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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