2005年から手術を積極的に行うようになって約1年半が経過しました。以前このページで公表しましたように2005年の上半期(1月〜6月)の手術件数は136件(83+53)でしたが、その後1年間(2005年7月〜2006年6月)の集計ができましたのでお示しします。ラジオ波凝固術+後鼻神経凍結術が93件。それ以外のメスを使う手術の合計が170件で、年間で263件の手術を行ってきたことになりますが鼻の手術はそのうちの93%で158件でした。一般的に市民病院クラスで鼻の手術件数が50〜100件、大学病院で100〜150件ほどですので一個人が行う件数としては全国的にもかなり多い方だと思います。もちろん、単に手術数のみではなく、その成績、安全性、費用などを総合した患者さんの満足度が重要であることを忘れてはなりません。成績に関しましては近日中に術後アンケートを公開する予定にしております。費用に関しましては、先日大手新聞に鼻中隔弯曲症の手術日数と費用が載っていましたが、それによると全国平均で7〜10日入院で約20万円とのことでした。当院で日帰りで行う場合は鼻中隔弯曲症単独であれば約2万円ですので少し驚きでした。もちろん、手術内容や麻酔の種類、日帰りか短期入院かで費用は異なりますのでこれは極端な例かもしれません。高度な副鼻腔炎の手術などはもう少し高額になりますので全ての手術について手術前には概算をお伝えするようにしております。安全性につきましては細心の注意を払って手術を行っており、幸い開院以来大きな合併症は一例もなく、一週間で回復した皮下出血が一例、凝固とタンポン挿入で止血した術後出血が一例のみでした。一般的には安全性の向上に必要な要素として
- 確実な診断、豊富な経験とそれに伴う技術
- 手術の状況に適した医療機器
- 手術後のfollow up
- 万が一の際の支援体制
などが指摘されております。1に関しては今後更に研鑽を積み、より安全な手術を心がける事に尽きると考えますが、2に関しては凝固止血能力にすぐれた超音波凝固装置や先端が360度回転するマイクロデブリッダー(鼻の中で使う電気カミソリのようなもの)などを導入して、より状況に応じた手術機器を使っております。また、3については自宅および私の携帯の電話番号をお伝えしており、何かあれば連絡がつくようにしております。4に関しては近隣の総合病院の耳鼻科部長と連絡を密にし、また大病院の病診連携医として登録しており緊急時には対応していただけるようにお願いしております。
今後も安全性と効果を両立させる医療を目指していきます。
| 術式 | 日帰り | 1泊 | 2泊 | 術式別合計 |
|---|---|---|---|---|
| ラジオ波凝固術+鼻内後鼻神経凍結術 | 93 | 93 | ||
| 内視鏡下鼻腔形態改善術 | 39 | 93 | 11 | 143 |
| 内視鏡下副鼻腔手術 | 13 | 70 | 13 | 96 |
| 粘膜下後鼻神経切断術 | 22 | 9 | 31 | |
| 鼓室形成術 | 5 | 5 | ||
| 鼓膜形成術 | 4 | 4 | ||
| ラリンゴマイクロ(喉頭微細手術) | 3 | 3 | ||
| 入院日数別合計 | 152 | 190 | 33 |