寝ても寝ても眠いのはなぜ?! 一日中眠い原因、眠気解消方法を紹介!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
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睡眠は、疲労回復の最も有効な手段です。ぐっすりと眠れた翌朝の爽快感は、皆様もよくご存じでしょう。しかしその一方で、「寝ても寝ても眠い」と悩んでいる方も多いのです。

そこで、今回は一日中眠い原因とその対処方法をご紹介しましょう。睡眠は長さよりも質が大事と言われています。質のよい睡眠を取れなければ、いくら長時間寝ても眠気は取れません。また、自分ではぐっすり寝ているつもりでも実はそうではなかったというケースもあります。場合によっては病院での治療が必要です。

  1. 寝ても寝ても眠いのはなぜ?
  2. 眠気が取れないとどうなるの?
  3. 眠気を解消する方法
  4. 病院へ行くべき症状
  5. よくある質問

睡眠の質は日常生活を改めれば劇的に改善することもあります。たっぷりと睡眠をとっているはずなのに眠いという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

1.寝ても寝ても眠いのはなぜ?

まず初めに、しっかりと長い時間眠っているのに眠気が取れない原因をご紹介します。どのような原因があるのでしょうか?

1-1.眠りが浅い

眠りには脳まで眠りにつく深い睡眠であるノンレム睡眠と、脳は活発に動いている浅い睡眠であるレム睡眠の2種類があります。人は眠りながらノンレム睡眠とレム睡眠を交互に繰り返して朝を迎えるのです。いくら睡眠時間が長くても、レム睡眠だけですと脳が休まらず眠気が取れません。また、ノンレム睡眠から一気に覚醒すると脳が長い間正常に働きにくくなり、やはり眠気が残ります。

1-2.ストレス

強いストレスを感じていると、眠りの質が悪くなります。夜中に何度も目が覚めたり、早朝に目が覚めてそのまま眠れなかったりする場合は要注意。このような場合はたとえ睡眠時間を早めても、質の良い睡眠は得られません。まずはストレス解消をすることが大切です。

1-3.病気

睡眠時無呼吸症候群などにかかっていると、長時間睡眠を取っても眠気が取れません。睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている最中に気道が狭くなって呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まれば当然苦しくなりますので、目が覚めます。そのため、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは自覚がなくても睡眠が細切れになっているのです。これでは、いくら睡眠時間が長くても眠気は取れません。また、鼻詰まりがひどくても、睡眠中の呼吸がうまくいかずに目が覚めてしまうことがあります。

2.眠気が取れないとどうなるの?

この項では、眠気が取れないことによる弊害をご紹介しましょう。たかが眠気、と侮ってはいけません。

2-1.集中力の低下

眠気が取れないと、集中力も低下します。その結果、仕事や勉強にミスが目立つようになるでしょう。普通ならば考えられないようなミスをしてしまうことも珍しくありません。それで怒られるくらいならまだよいのですが、職業によっては人の命を危険にさらしてしまうこともあります。

2-2.不意の意識消失

気が付いていたらいつの間にか眠っていた、という経験は誰もが持っていると思います。眠気が取れない状態が長く続くと、眠ってはいけない場所で突然眠りに落ちてしまうことがあるのです。その瞬間が車などを運転している最中だったら、大事故につながりかねません。

2-3.感情の制御が効きにくくなる

常に眠気が取れない状態ですと、イライラする方も珍しくありません。ちょっとしたことで感情的になると、人間関係にも支障が出ます。逆に感情が鈍磨してしまう方もおり、この場合も日常生活がうまくいかなくなるケースが多いのです。

3.眠気を解消する方法

この項では、眠気を解消する方法の一例をご紹介します。病気以外の原因ならば、この方法で眠りの質が改善できるでしょう。

3-1.眠る前は電子機器の使用をやめる

パソコンやスマートフォン、携帯ゲーム機などから出る光はブルーライトと呼ばれています。このブルーライトには脳を覚醒させる効果があるため、眠る前に液晶画面を見ていると睡眠の質が悪くなりがちです。布団の中でスマートフォンや携帯ゲーム機をいじるのはやめましょう。少なくとも、眠る30分前にはスマートフォンやゲーム機・パソコンの使用をやめるのが効果的です。

3-2.お腹一杯の状態で布団に入らない

満腹の状態で布団に入ると、睡眠中でも胃腸は働き続けます。胃腸が働き続けていれば、脳は休むことができません。仕事が忙しく帰宅が遅くなる方は、できるだけ眠る前の食事は軽いものにしましょう。

3-3.寝酒をやめる

アルコールを飲んで眠ると、眠りが浅くなって長時間寝ても眠気が取れません。眠れないからとアルコールを睡眠薬代わりに使うのはやめましょう。眠気がこない場合は、ホットミルクやカモミールのハーブティーがおすすめです。

3-4.適度な運動をする

体が疲れていないとなかなか眠りにくいものです。デスクワークをしている方や家に閉じこもりがちな方は、意識して体を動かすようにしましょう。今は、室内で行なえるエクササイズもあります。

4.病院へ行くべき症状

一日中眠い症状が長期間続く場合は、病院を受診した方がよいですね。この項では、病院を受診した方がよい症状の一例をご紹介しましょう。

4-1.家族からいびきがひどいと指摘された

睡眠時無呼吸症候群の場合は気道が狭くなっているため、いびきをかく方が多いのです。睡眠時無呼吸症候群のいびきは大きないびきが突如1分ぐらい止まり、また再発するという特徴があります。いびきが止まっている期間は、呼吸も止まっているのです。いびきは自分ではなかなか自覚できません。家族に注意されたら一度病院を受診してみましょう。

4-2.夜中に頻繁に目が覚める

睡眠時無呼吸症候群の場合、呼吸が止まる度に睡眠が途切れます。そのため、夜間に何度も目が覚めるのです。あまり自覚がない方もいますが夜中に1度以上目が覚め、家族にいびきのひどさを指摘されている場合は、一度病院を受診した方がよいでしょう。睡眠時無呼吸症候群以外でも、うつ病になると夜中に何度も目が覚めたり早朝に目が覚めて眠れなかったりします。

4-3.何科に行けばいいの?

睡眠時無呼吸症候群の場合は、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。今はサイトを持っている病院も多いですので、インターネットを検索すれば診察してくれる病院はすぐに見つかります。この他、慢性的な鼻詰まりで眠りが浅いという場合も、耳鼻咽喉科を受診してください。

5.よくある質問

Q.睡眠時無呼吸症候群は肥満している方が発症しやすいと聞きました、本当でしょうか?
A.確かに、太っている方の方が気道に脂肪がついて狭くなるので発症のリスクは上がります。しかし、痩せているから睡眠時無呼吸症候群にならないというわけではありません。痩せていても気道の状態によっては発症します。

Q.睡眠時無呼吸症候群の診断はどのようにしてつくのでしょうか?
A.睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると、自宅でできる簡易検査か病院に一泊して行う精密検査を行って診断を付けます。どちらになるかは医師とよく相談して決めましょう。

Q.睡眠時無呼吸症候群と診断が下ったらどうしたらよいのでしょうか?
A.現在は治療方法として酸素マスクをつけて眠るという治療法があります。慣れるまで寝にくいですがこれによって呼吸が止まることは無くなるのです。

Q.市販のいびき改善グッズなどで睡眠時無呼吸症候群は治せるのでしょうか?
A.単にいびきを改善するグッズでは睡眠時無呼吸症候群を治すことができません。専門の器具が必要です。

Q.鼻詰まりも不眠の原因になるのでしょうか?
A.鼻詰まりも不眠の原因になります。うまく呼吸ができないので口呼吸だけでは息苦しくなり、夜中に目がさめやすくなるのです。この場合も、耳鼻咽喉科を受診してください。

まとめ

いかがでしたか?今回は、寝ても寝ても眠い原因や対処方法をご紹介しました。生活習慣の改善で睡眠の質が向上すればそれに越したことはありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因の場合は、早めに治療をすることが大切です。特に、家族からひどいいびきを指摘された場合は要注意。早めに病院を受診しましょう。