医院名:川村耳鼻咽喉科クリニック 
住所:〒536-0001 大阪市城東区古市3丁目23-21 
電話番号:06-6939-8700

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2024.03.27

2023年の手術件数を更新しました。

2019年から院長川村の一診体制を継続しておりましたが、昨年4月からは月曜日の局所麻酔下手術と全身麻酔下手術を内藤医師が担当しております。
手術枠自体は変わりませんので年間の手術患者数は約400人前後でほぼ安定しております。
手術数のカウント方法は施設によって異なりますが、患者さん一人に対して複数の手術を行うことが少なくありません。例えば後鼻神経切断術はほぼ全例に両側行いますのでそれだけで一人あたり2件になります。またこれと同時に鼻中隔矯正術を行い、これも別に計算すると一人あたり3件になります。副鼻腔炎手術も同様で左右両側行う事が7~8割ですので患者さんの数の1.7倍程度になります。
従って2023年に手術を行った患者さんの数はメスを使う手術で407名、いわゆるレーザー手術を加えると484名です。さらに他の施設と同様に手術件数の表記では年間1624件になります。
開院して20年が過ぎました。開院数年後からはこのペースでの手術件数ですので20年間で3万件以上の手術を行ってきた事になります。
それだけ日帰りや一泊での短期滞在手術を希望する患者さんは多いと言えますが、これからも安全で効果の高い手術を行っていく所存です。

2023.03.30

内藤先生着任のお知らせ

2023年4月から副院長として内藤智之先生が着任されます。
内藤先生は兵庫医科大学卒業後に岡山大学耳鼻咽喉科教室に入局され、本年3月まで香川労災病院で鼻の臨床を中心として勤務されました。香川労災病院には全国的にも有名な牧原誠一郎先生がおられ、そのご指導のもと 数多くの鼻の手術を執刀されており 牧原先生から 医局の中で一番 手術が上手な先生とのご紹介を頂いております。
35歳と若い先生ではありますが、大学における最先端の知識と技術を有しておられ、人格的にも非常に 温厚な先生で今後当クリニックが飛躍するにあたり 願ってもない 先生に来ていただけたと喜んでおります。

当分は月曜日の手術及び午前午後の外来、水曜日午後の外来を担当していただきます。
4月中は院長あるいは達富先生と共同で診察を行い、5月から単独で診療を行っていただくつもりです。
どうぞよろしくお願いします。
2023.03.30

達富先生退職のお知らせ

内藤先生の着任に伴い達富先生は4月末を持ちまして退職となります。
もちろん 細田耳鼻科earクリニックでの診療及び手術は 引き続き行われますので 、達富先生の診察をご希望の方は 豊中市の細田耳鼻咽喉科を受診してくださいますようお願い申し上げます。
2023.01.05

好酸球性副鼻腔炎の論文が学術誌に掲載されました。

以前ブログでもご紹介した内容ですが、このたび「好酸球性副鼻腔炎に対する手術成績と再発例の検討」が全耳鼻咽喉科医が購読する日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会誌に掲載されました。
詳しい内容は2022年1月の当院HP「好酸球性副鼻腔炎再発しやすいの?その時の対応は」に掲載しておりますのでそちらをご覧ください。

簡単に要約しますと

  1. 好酸球性副鼻腔炎114例を術後3年間の観察したところ、再発を認めなかったのが約7割、再発したのが約3割であった
  2. 再発例でも再発しなかった例と同様に鼻汁、鼻づまり、後鼻漏は手術後改善を認めた。嗅覚障害も改善したが再発例ではやや不十分であった。
  3. 再発した症例も術後の薬物療法などでほぼ症状は抑えられていた、抑え切れなかったのは約1割であった。
  4. 1割の症例に対して再手術や生物製剤の追加治療を行うと、ほぼ全症例でコントロール可能であった

との結果でした。
なお本文は Google などで「川村繁樹✕好酸球性副鼻腔炎」で検索していただけると誰でもダウンロードして読むことができます。なおそのキーワードで検索をかけると約10年前に論文として掲載された「好酸球性副鼻腔炎の診断および評価基準作成の試み」もダウンロードできます。耳鼻咽喉科専門医を対象とした文章ですのでいささか難解なところもありますが、ご興味がある方は是非ダウンロードしてご覧ください。

論文として載るということはその内容を専門の先生が審査して、学術的に問題がないと認められたものしか掲載はされませんので信頼できる内容と言えると思います。
過去に100例以上3年以上の観察をした論文の報告は大学などの大病院でもまだありませんし、一クリニックで行なった症例数としてもかなり多く、再発率が高いと言われている好酸球性副鼻腔炎においても手術治療はかなり有効だと言う臨床上の印象通りの結果が得られたと感じております。
当院で手術を受けていただいた患者さんからその後の術後治療、及びデータの使用の許可を頂きこのように貴重な論文とすることができました。
心より感謝しております。
そのおかげで学術的にも認められたこの結果を元ににさらなる良い治療を求めて精進していきたいと思っております。
今回の論文では書き切れませんでしたが、再発して再発後の保存的治療にも抵抗する患者さんには、現在、生物学的製剤などの次なる治療手段として素晴らしいものが出てきております。
その結果もかなり良好なものであり、学会で発表しておりますのでまたいつか論文にしてご報告したいと考えております。
「メニュー」→「日帰り手術」→「日帰り手術について」→「手術実績」にも書いておりますが手術をさせて頂いてる以上その成績を信頼できる形でホームページ上にも公開するのがわれわれにとっての義務であり信頼して頂けるただ一つの方法だと考えております。
今後も、もちろん個人情報に配慮した上で成績などは公開していきたいと考えております。よろしくお願いします。

2020.05.15

当院での新型コロナ感染症対策について

ご存じの通り、現在新型コロナ感染症が蔓延しており、感染予防の観点からソーシャルディスタンス、すなわち他者との距離を充分にとること、また密閉、密集、密接のいわゆる三密を避けることが推奨されています。

これは新型コロナに限った話ではなく、「新しい生活様式」が政府から提案されていることもあり、今後も未知の感染症予防の観点からもある程度定着していくことが考えられます。

 その点、医療機関では咳や発熱の患者さんを含めいろいろな症状をお持ちの患者さんが受診され、町中以上に感染の危険性は高まり、混雑する待合では患者さん同士の距離を保つことも困難で受診を控えることやオンライン診療も勧められます。

 しかし、鼻や耳の中の観察が必要な耳鼻科ではオンライン診療には限界があり、長期間放置しておくと病気の悪化や手遅れにつながることも考えられます。

 そのためには、これらの感染予防対策を行うとともに、できる限り少ない通院で的確な診断治療を行う必要があり、当院では以下の対策を用いております。

 

ソーシャルディスタンスに関して

当院では2年前から完全予約制での診療を行っており、ある程度時間をかけて一人一人の患者さんを拝見するために外来受診数を30分に6人程度と制限しております。待合の広さは以前と変わりませんので一般の耳鼻科に比べて混雑することも少なくソーシャルディスタンスは充分とれると思います。時間帯によっては稀に一時的に混み合うこともありますが通常はゆったりと座っていただけます。また、30分刻みの予約時間内にお越しいただければいいので、順番取りに早く来ていただくことや待合でずっとお待ちいただく必要もなく院外で待機していただくことも可能です。

 

通院回数に関して

当院では開院当初より通院回数を減らして治る医療を目指してきました。

従来から通院が必要とされてきた中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎等は週に何回もの頻回な通院をすれば必ず良くなるものではありません。処置をしてネブライザー(薬物の蒸気吸入)をすれば一時的に快適になるかもしれませんが半日もすればその効果は減少します。現在、エアロゾルを発生させるネブライザーや鼻咽処置そのものが望ましくないとされているため、さらに頻回通院の意義は少なくなってきています。

当院では中耳炎や副鼻腔炎の急性期でも週に1度程度、慢性副鼻腔炎に対してはマクロライド少量療法を、アレルギー性鼻炎に対しては抗ヒスタミン剤や点鼻薬などで2週から月1回程度の通院を基本にしております。

薬物治療で治る場合はその程度の通院で改善しますが通院回数を増やしたから改善するものではありません。改善しない場合は積極的に手術治療も検討して通院不要を目指します。

換気に関して

日本耳鼻咽喉科学会の対応ガイドでは目安として12時間に一度、510分程度の換気が推奨されています。当院では基本的に入り口、二診出入り口、窓の全てを開放して常時換気を行っております。今後、気候の変化によっては空調との組み合わせで定期換気を行います。

 

清拭・消毒に関して

毎回、手すりやドアノブ、椅子などのアルコール消毒を行い、医師、医療従事者も診察のたびに手指消毒を行います。診断に必要な場合は内視鏡検査も行いますが規定の消毒済みのものを用いております。また、患者さんの手指消毒は来院時、入室時に用意しております。また受け付けには透明パーティションを設置して相互の飛沫感染を予防しています。

ネブライザーに関して

日本耳鼻咽喉科学会の対応ガイドでは感染の終息宣言が発表されるまでは一定期間ネブライザー療法を控えるように勧告されています。ネブライザーとは診察終了時に鼻や口から蒸気様の薬液を吸入するものですが、薬液が病原微生物の汚染を受けるとエアロゾルとともに微生物を噴出し感染を広げる原因にもなります。治療としての効果は見込めますが院内感染を広げるリスクもあります。学会の勧告もあり全国的にもネブライザーを行っている施設ほぼないと思いますが当院でも現在ネブライザーを中止しております。

ただ、病原微生物は新型コロナのみではありませんので、ネブライザー治療の再開を問題視する動きもあり当院でも今後再開するかは検討中です。

 

処置に関して

日本耳鼻咽喉科学会の対応ガイドでは科学的根拠はないものの耳鼻咽喉科の検査や処置(喉頭ファイバーなど)によりエアロゾル感染を誘発する可能性は否定できないとされています。これは患者さんが感染するのではなく、患者さんが無症候性キャリアであった場合に医療従事者へ感染することを危惧したものです。ただしファイバー検査などは診断や経過の判断に重症ですので当院では医師などが感染予防対策をした上で患者さんにはマスクをして鼻孔だけ出してもらってファイバー検査を行います。

レントゲンやCTは従来通りの検査を行っています。

 

院内トリアージに関して

新型コロナ感染症の疑いがある患者さんには誰の患者さんと時間的、空間的に分けて診察をさせていただきます。具体的には診察直前まで通常の診察室とは別の場所に待機していただいて診察の動線も分けて速やかな診察を行います。

 

以上のように感染予防に充分考慮して、できる限り少ない通院回数で治療効果の高い医療を目指していきます。

2020.03.29

ネブライザー治療を中止しています

新型コロナウイルスの感染・拡散防止のため、鼻やのどから薬液を煙状にして吸入する治療法であるネブライザー療法を一時的に中止しております。
 
ネブライザーによる治療は有効な治療でありますが、咳やくしゃみを誘発する可能性があり、エアロゾル発生による感染拡大の可能性も指摘されています。

ご理解と、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

2020.03.27

新型コロナウイルス感染症に伴う嗅覚障害について

先日の某プロ野球選手の報道で一躍広く認知されることになりましたが、嗅覚・味覚省害が新型コロナウイルス感染症の主症状の一つとなり得ます。
特に若い方の間では発熱や咳がなく嗅覚・味覚障害が唯一の症状である場合もあります。
ただし、大阪市の保健所にも確認しましたが、現時点では嗅覚障害のみでは PCR 検査を受けることもできず耳鼻科を受診されても特別な検査方法や治療方法はありません。

今までの基準通り発熱が数日以上続き、咳や咽頭痛などの症状があり海外渡航歴や濃厚接触などの条件を満たしていないと耳鼻科医がPCR検査を依頼しても受けていただけることはないようです。
また、日本では嗅覚障害を伴う新型コロナウイルス感染症の指針はまだありませんが、英国では感染拡大の防止の点から自宅での1週間ほどの自己隔離が勧められています。
従って急性の嗅覚・味覚障害を自覚した場合いきなり耳鼻科を受診することはお控え下さい。
ご自宅で1~2週間他者との接触を避け、その間に発熱や咳などの症状が発現した場合は相談センターにご相談下さい。
以上、よろしくお願いします。

2020.03.06

2020年4月から水曜日午後は達富医師の一診体制になります

2020年4月から水曜日午後の診察はは達富医師の一診体制になります。これまでは川村院長との二診体性でしたが院長診は原則として無くなるのでご注意下さい。

2019.07.15

ホームページをリニューアルしました。それに伴い新たに追加した内容についてご紹介します。

このたび、ホームページをリニューアルしました。
リニューアルした最大の理由は医療広告ガイドラインに則って記事全般を見直し、整理をしたからです。
それにより掲載が制限されている手術前後の写真や「患者様の声」を削除しました。
ただ、「患者様の声」では手術を受けられた方の感想が自筆でのっていたので手術を考えておられる方には大変参考になっていたようです。そのため、ご希望の場合には受診していただいた際に個人情報が特定できない形で見ていただけるようにしております。

また、これを機会に掲載内容を見直したところ本当に患者さんが知りたいことが伝え切れていないように感じました。
現代では当院も含め、医療機関のホームページや医療記事などがネットで簡単に閲覧できますが、どれも似たような事しか書かれていなくて、病気の詳しい内容や手術の適応や危険性にまで深く言及したものはあまり見当たりません。
私自身は大学時代から鼻の臨床を専門として論文発表や専門学会シンポジストも務めてきました。開業後も15年間で5000例以上*、毎年400件以上**の手術を行い、日々鼻の病気でお悩みの患者さんと接する機会も多いですが、その度に患者さんが必要な情報を知るすべが無い事を痛感していました。
そこでリニューアルしたホームページでは長年、鼻科学を専門としてきた立場でしか書けないような、学会などで得られた最新の治療方法や手術方法の選び方、実際の当院での手術成績、医療機関の探し方など少し深い内容を追加していきたいと思います。
今回追加したのは下記の治療内容です。

【追加した内容】
1、好酸球性副鼻腔炎:https://www.kawamura-jibika.com/eosinophilic/
今、最も鼻の臨床家の間で問題となっている疾患といっても過言ではないと思います。この疾患は2017年から重症度によっては難病指定となりました。この記事では難病指定の事や治療方法、当院での手術成績などを記載しています。

2、後鼻神経切断術:https://www.kawamura-jibika.com/postnasal/
一般的にアレルギー性鼻炎や温度変化に反応する鼻過敏症などに対して、最終的な手術方法として認識されている手術方法です。開発当初の手術方法から、より出血が少なく、日帰りで行える手術へと変遷してきました。その方法や当院での手術成績、危険性なども記載しました。

3、最新の鼻中隔弯曲症の手術:https://www.kawamura-jibika.com/dns_surgery/
鼻中隔弯曲症に対する手術も近年大きく変わってきております。その方法と適応、日帰りで行えるのか入院が必要なのかなどをQ&Aを含めて記載しました。

4、いびき・睡眠時無呼吸症候群の手術:https://www.kawamura-jibika.com/laup/
いびきや睡眠時無呼吸症候群はすべてが手術で改善するわけではありません。手術の適応はCTや内視鏡で慎重に検討する必要があり、手術できない部位もあります。手術以外の治療法にも言及しました。

少し深い内容まで踏み込みましたので、やや専門的であったり、難解な部分もあるかもしれません。ただ、病気や治療法を詳しく理解するには参考にしていただけると思います。
これからも新しい内容を適時追加していく予定です。
(*2003年10月〜2019年5月まで5120件、**過去5年連続)