正しいやり方で鼻うがいをしよう

やり方を間違うと危険?! 正しいやり方で鼻うがいをしよう

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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花粉症やアレルギー性鼻炎に有効ということで注目されている『鼻うがい』。
しかし、間違ったやり方で鼻うがいをすることは非常に危険です。
鼻うがいは常に鼻の中をキレイに清潔にしておくことができる方法ですが、正しいやり方をマスターして実践しなければ粘膜を壊してしまうことになります。
効果を得るためにも正しい鼻うがいのやり方を知っておきましょう。
また、鼻うがいをすることでどのような効果が生まれるのか、注意点についても学んでいきたいと思います。

  1. 鼻うがいの効果は?
  2. 鼻うがいの正しいやり方
  3. 知っておいてほしい鼻うがいの注意点

1.鼻うがいの効果は?

鼻の中についてしまっている花粉やホコリ、さまざまな菌を取り除くことができるのが鼻うがいの効果です。
菌がそのまま鼻の中に入ってしまうと鼻の中が乾燥し、ドライノーズを発症したり、花粉症をさらに悪化させるかもしれません。
幅広い年代の人が悩んでいる花粉症は本当にやっかいなものです。
アレルギー症状をひどくさせる菌はすぐさま鼻の中から外に出さなければなりません。
毎日自宅で簡単にできる鼻うがいは、症状を和らげることのできる効果的な方法となっています。
花粉症対策として鼻うがいをしている人も多いのです。
さらに嬉しいことに、鼻うがいはインフルエンザや風邪を予防することもできます。
鼻うがいを毎日している人の中には風邪をひく回数が減ったと言う人もいます。
鼻の中をスッキリさせることのできる開放感にやみつきになってしまう人も少なくありません。

2.鼻うがいの正しいやり方

痛いイメージが強いかもしれませんが、鼻うがいは正しいやり方で行えば簡単にスムーズにすることができます。
まず最初に塩をとかしたぬるま湯を用意します。塩の量は1リットル9gが目安です。
ぬるま湯を鼻の中にいれる前に、片方の鼻をおさえておきます。
おさえていない鼻の穴からお湯をゆっくりと吸い上げ、吸った水をそのまま鼻から抜いてください。
たったこれだけですが、最初は吸い加減が分からず、咳き込んでしまうこともあります。
慣れてくればスムーズに塩が入ったぬるま湯を吸いあげることができるでしょう。
最初はこの方法でも十分鼻の中をキレイにすることはできますが、さらに効果的な方法があります。
それは、ゆっくりと鼻から吸い込み、口に溜まったぬるま湯を出す方法です。
気道までぬるま湯がいってしまうと咳き込んでしまうので注意してください。
最初の方法に慣れてくればこのような高度な方法も挑戦することができるでしょう。
この方法で片鼻ずつ1日2回~3回行ってください。

3.知っておいてほしい鼻うがいの注意点

鼻うがいを行うとき、3つの注意点があります。
まず1つ目は「食塩水」で行うことです。
水道水やほかの液を混ぜた水は絶対に使わないようにしてください。
食塩水だからこそ鼻の中を刺激せずに洗い流すことができます。
2つ目は「飲み込まない」ことです。
鼻の中を通った食塩水をそのまま飲み込むことがないように注意してください。
いっぱい菌がついているのですから飲み込んでしまうと体内に菌を取り込むことになります。
3つ目は「洗った後、鼻をかまない」ことです。
もし食塩水が残っている状態のまま鼻をかんでしまうと粘膜が傷ついてしまう恐れがあります。
傷ついてしまえばさらに菌がその中に入り込み、悪化させることになるので要注意です。

まとめ

風邪やインフルエンザから守ってくれる鼻うがいですが、正しいやり方で行っていかなければ逆に粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。
食塩水で片方ずつ鼻の中を掃除し、刺激することのないように気をつけておかなければなりません。
正しい知識を身につけた上で行ってください。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

ドクターズ・ファイル取材記事

論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績