マスクの効果

マスクの効果について知りたい! 風邪予防効果を高めるコツ

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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風邪をひいたときに多くの人がマスクは、風邪予防や花粉症対策など、さまざまな目的で使用できます。しかし、マスクを効果的に使うためにはいくつかのコツがあるのです。

そこで、マスクの風邪予防効果やその他のマスク効果、マスクの上手な使い方について詳しく説明します。マスクの使い方や風邪予防効果について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

  1. マスクの風邪予防効果
  2. マスクの効果的な使い方
  3. まとめ

1.マスクの風邪予防効果

風邪予防のためにマスクをつけている人は多いですが、本当にマスクには風邪予防効果があるのでしょうか。マスクの風邪予防効果の真実について詳しくチェックしていきたいと思います。

1‐1.100%ウイルスをカットできるわけではない

病院の待合室や電車・バスの中など、人がたくさん集まっている場所ほどさまざまなウイルスが空気中にただよっています。外部からやってくるウイルス・細菌の侵入を防ぐため、マスクをしている人は多いでしょう。しかし、実際のところ100%ウイルスを防ぐことはできません。ウイルスは非常に小さいため、市販のマスクでもくぐり抜けて体内に入る可能性があります。よって、マスクをすれば完ぺきに風邪予防できるとは言えないでしょう。

ただし、ある程度のウイルスはカットできます。最近では、質の高いマスクも出てきているので侵入経路が少なくなるのは間違いありません。マスクをする、しないのどちらかと言えば、したほうが風邪予防できます。

1‐2.鼻やのどの粘膜が暖かくなる

基本的に人間の体にはウイルス・細菌に対抗できる免疫能力を持っています。免疫能力が低下していると風邪をひきやすくなるのです。免疫能力が低下すれば、鼻やのどの粘膜まで乾燥してしまいます。鼻やのどの粘膜には免疫細胞が存在していますが、乾燥するとウイルスが侵入しやすくなるのです。

つまり、ウイルスの侵入を防ぐには鼻と粘膜の乾燥を防ぎ、温めることが大切になります。そこで、マスク効果が活躍するでしょう。マスクをすることで冷たい外気の侵入を防ぎます。そして、湿気がマスク内にたまることで鼻・のどの粘膜が潤うのです。常にマスクを装着するといいですが、さらに効果を高めるのなら就寝中がいいでしょう。就寝中にマスクをしたら風邪が治ったと言う人も結構いますよ。

1‐3.マスクの風邪予防効果を高めるポイント

気軽に持ち運びができ、粘膜の保温と保湿ができる「マスク」は風邪予防の必需品です。乾燥しやすいオフィス内や家の中でも装着するといいでしょう。さらに、マスクの風邪予防効果を高めるには「うがい」と「手洗い」を心がけてください。うがいと手洗いは風邪予防の基本です。

ウイルス・細菌がついた手でマスクを扱えば、マスク自体にウイルスがついてしまいます。ウイルスが繁殖する前にうがいと手洗いで取りのぞいておきたいものです。うがいはのどの粘膜に潤いを与えることができます。うがいをした後マスクをすれば、のどの潤いがたもてるでしょう。外から帰ってきたとき、食事をした後などは必ず手洗い、うがいを心がけてくださいね。

2.マスクの効果的な使い方

2‐1.マスクの正しい使い方と間違った使い方

風邪予防効果や美容効果を高めるには、「マスクの正しい使い方」をマスターしなければなりません。間違った使い方は逆効果になります。マスクの正しい使い方は、ゴムひもでしっかり固定した後、鼻・口・あごをおおってください。特に、鼻と口は必ずマスクで保護しなければなりません。そして、鼻の部分を押さえながら調節していきます。

調節するときはマスクと顔のすき間があかないようにしましょう。すき間ができるとマスクの効果が低くなります。また、マスクを使用しているときはできるだけさわらないようにしてください。ばい菌がついている手でマスクをさわっては意味がありません。口まわりをおおうフィルターにさわったときは、すぐに手洗いをしましょう。

マスクをはずしたときも手洗いは必要です。以上がマスクの正しい使い方になります。頻繁にさわる、マスクを数日使い続けるなどの行為は間違った使い方です。マスクは基本的に1日1枚交換してください。

2‐2.効果がアップする「ぬれマスク」

普通のマスクよりも効果が高いと言われているのが「ぬれマスク」です。ぬれマスクは加湿器よりも潤いの効果があると評判になっています。就寝中ののどの乾燥や免疫力低下の防止効果があるため、初期の風邪予防には最適です。スーパーや薬局でも手に入りますが、ぬれマスクは自分でつくることができます。

つくり方はとても簡単なので安心してください。まず、マスクの口が当たる部分を水でぬらしてしぼりましょう。マスクの上部3分の1をそとに折り曲げて完成です。冬はお湯でぬらすとなお効果がさらに高まります。

専用のぬれマスクを購入すれば、水分を含む部分を取りはずすことができるでしょう。ぬれマスクと普通のマスクを使いわけるのも1つのポイントですね。状況や環境に合わせてマスクを上手に活用していきましょう。

3.まとめ

マスクの風邪予防効果やその他の効果、マスクの上手な使い方について説明しましたが、いかがでしたか? マスクは必ずしもすべてのウイルスがカットできるわけではありません。すき間からウイルスや細菌が侵入することもありますが、正しい使い方をすればある程度防ぐことができます。

マスクを上手に使えば、風邪予防だけでなく美容効果も期待できるでしょう。また、ぬれマスクを利用すれば初期症状の風邪対策に効果的です。ぬれマスクは自宅でも簡単につくることができるのでぜひ試してみてください。

規則正しい生活習慣はもちろん、「手洗い」や「うがい」と言った基本的な予防をした上で、マスクを上手に活用していきましょう。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

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論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績