鼻声の原因

鼻声の原因は? 鼻声を解消するための方法を紹介!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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鼻声でお悩みですか? 鼻声は、病気や鼻づまりでなくても生まれつきなってしまう人もいます。実は、鼻声の中には、トレーニングを行うことで治すことができるものもあるのです。

そこでこの記事では、鼻声の原因と治し方についてまとめました。鼻声をなんとかしたいという方は、ぜひ参考にしてください。

  1. 鼻声の原因は?
  2. 鼻声をチェックする方法
  3. 鼻声の治し方
  4. まとめ

1.鼻声の原因は?

鼻声にはさまざまな原因があります。その原因を確認しておきましょう。

1-1.風邪・病気が原因

鼻づまりになる最も多い原因です。風邪や鼻に関する病気になると鼻づまりとなります。鼻づまりになる病気には風邪やアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などがあります。

風邪や病気が原因の場合、どの発音も鼻づまりの声になります。鼻がつまっていると鼻呼吸ではなく口呼吸が中心となるもの。口呼吸になると口・喉が乾燥しやすくなって風邪を引きやすくなります。また、「ん」が出づらかったりマ行がバ行になったりするのも特徴です。それ以外にナ行がダ行になるのも特徴となります。

1-2.鼻から息が抜け過ぎている

鼻から空気が抜け過ぎると口の中に空気を保(たも)てません。その結果、鼻から息がもれてうまく発音できない状態となります。発声するとバ行の音がマ行になったりダ行がナ行になったりするのです。鼻から音が抜け過ぎる原因には、舌の筋力が低下していることが考えられるので注意しましょう。

1-3.口蓋に異常がある

生まれたとき、先天的に口蓋が裂けている子どもがいます。その状態を口蓋裂と言うのです。
口蓋裂は、鼻腔の発達が不完全で唇や上あごが裂けた状態となります。通常は、乳幼児期に発見して手術で治るので安心してください。

しかし、年齢を重ねる中で口蓋の動きがまひしたり鼻腔(びこう)の動きが不完全になったりすることがあります。もし、鼻声が治らないときは医師に相談しましょう。

風邪以外にも鼻声になることはあるんですね。
鼻炎などの病気や舌の筋力低下、口蓋裂なども原因になります。鼻声が治らないときは医師に相談しましょう。

2.鼻声をチェックする方法

鼻声の原因はさまざまです。そこで、自分の鼻声がどのタイプなのか確認しておきましょう。

2-1.鼻をつまんで発音してみる

自分の鼻をつまんで発音してみましょう。鼻から息が抜け過ぎている人は発音できなくなります。また、柔らかい音の人も鼻から息が抜け過ぎている状態です。鼻を使って息をしていない・舌の筋力が足りないことが原因。

2-2.副鼻腔炎になっている

病気や風邪でもないのに鼻声が治らないときは、急性副鼻腔炎となっている可能性があります。急性副鼻腔炎になると鼻の粘膜が炎症している状態です。そのため、鼻からうまく息が抜けない状態となっています。

また、急性副鼻腔炎を放っておくと慢性副鼻腔炎(蓄のう症)となる可能性が高いです。鼻声が治らない場合は、早めに耳鼻科へ通院しましょう。

2-3.風邪やアレルギーで鼻がつまる

風邪や病気になると鼻がつまること人がいます。特に、アレルギー性鼻炎の人は常に鼻がつまって困っているでしょう。

また、風邪だけでなく鼻の形の変形・鼻骨の構造変化などの病気も原因となります。さらに、鼻にポリープや腫瘍ができると鼻から息が抜けません。

これで鼻声のタイプにどんなものがあるかわかりました。
自分がどのタイプの鼻声なのかをチェックすれば、治療のヒントになるでしょう。

3.鼻声の治し方

鼻づまりは、原因に併せて治療できます。原因を理解した上で治療を行いましょう。

3-1.舌を鍛える

病気でもないのに鼻声なのは、舌の筋力が足りないことも原因です。舌を鍛えて鼻声を改善しましょう。まず、舌先を口から出して10秒間キープします。その後、顔をやや上向きにして舌先を曲げましょう。その舌先を鼻の方に伸ばして10秒間保ちます。この動作を数回繰り返しましょう。このトレーニングを毎日こなすだけで鼻声も変わってきます。また、トレーニングと同時に鼻から息を吸うことを心がけましょう。

3-2.鼻づまりの原因となる病気を治す

病気でもないのに鼻がつまっている。そのときは、急性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎(蓄のう症)となっている可能性が高いです。鼻づまりだけでなく嫌な臭いがするときは耳鼻科へ向かいましょう。病気が原因のときは、元を断つことで治療します。また、副鼻腔炎などは自分で気付きづらい病気です。早めに耳鼻科へ受診することをおすすめします。

3-3.お風呂でリラックスする

鼻づまりは、自律神経のバランスが崩れることで起こる場合があるのです。そこで、お風呂に入って体を温めることで改善します。お風呂に入ると血行が促進されてリラックスするのです。病気と共に自律神経が崩れているときは、積極的にお風呂に入ってリラックスしましょう。ですが、あまりに疲れているときは逆効果です。

3-4.鼻洗浄をしてみる

鼻づまりがひどいときは、鼻洗浄をしてみてください。鼻洗浄は、鼻づまりの解消や鼻水の緩和、鼻腔(びこう)粘膜をきれいにする効果があるのです。また、鼻から入ってくる感染症のウイルスを除去してくれます。鼻洗浄をするときは、市販の生理食塩水点鼻薬を使用しましょう。

鼻洗浄をするときは、まずタオルを用意します。鼻からこぼれた水で濡(ぬ)れるのを防ぎましょう。その後、洗面器に食塩水を入れます。

準備ができたら、片方の鼻の穴を押さえましょう。そして、反対の鼻の穴から食塩水を吸い込みます。このとき、水を飲み込まないようにしましょう。吸い込んだ後、鼻から食塩水を出します。これを左右3~5回ほど繰り返しましょう。

気を付けたいのは、鼻から吸い込んだ水を飲み込まないようにすること。鼻を通った水は、細菌やウイルスが混じっています。鼻をきれいにしても体の中にウイルスが入っては意味がありません。

鼻声を治す方法は色々とあるんですね。
原因にあわせて実践しましょう。病気が原因の場合は早めに耳鼻科へ受診するようにしてください。

4.まとめ

いかがでしたか? この記事では、鼻づまりに関する情報をまとめました。鼻づまりは風邪や病気、アレルギーだけでなく呼吸の仕方も影響しています。その結果、鼻声となって相手に伝わりづらい状態になっているのです。

鼻づまりを治すには、鼻づまりとなっている原因をしっかり確認しましょう。その後、鼻づまりにあった治療を試します。病気や風邪が原因ならば耳鼻科へ行きましょう。呼吸方法が原因ならば舌のトレーニングや息遣いを変えてみます。また、どうしても鼻づまりを治したいときはツボを押してみましょう。ツボを押すことで鼻のとおりがよくなります。さらに、鼻がムズムズして困るときは鼻洗浄を行ってみると良いでしょう。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

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論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績