鼻づまり

鼻づまりで集中力が低下する? 解消して集中力を改善しよう!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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なんとなく鼻がつまる症状は、集中力低下の大きな原因です。試験勉強や仕事での集中力低下は“鼻づまり”が原因になることがあります。鼻づまりによる集中力低下は、鼻づまりを解消することで、ほとんどが改善できるのです。鼻づまりによる集中力低下の理由や解消方法など、鼻づまりと集中力の関係性についての情報をご紹介しましょう。

  1. 鼻づまりは集中力低下の原因!
  2. 鼻づまりはどうやって解消する?
  3. まずは医師に相談!
  4. まとめ

1.鼻づまりは集中力低下の原因!

1-1.鼻づまりで集中力が低下する理由は?

鼻づまりが集中力を低下させる原因は“脳の酸欠”にあります。脳は、人間の体で最も酸素を使う部分であり、脳の酸欠は思考の働きを鈍化させ、集中力が大きく低下してしまうのです。呼吸には“口呼吸”と“鼻呼吸”があるのですが、口呼吸では呼吸が浅くなってしまい、上手に酸素を取り込むことができません。

そのため、鼻がつまり口呼吸が多くなってしまうことで、集中力が低下してしまいます。鼻づまりの原因はさまざまですが、鼻づまりを解決することで集中力を高めることも可能です。勉強や仕事でどうしても週集中力が長続きしないという方は、鼻づまりの解消を試してみましょう!

1-2.鼻づまりを確かめるには?

鼻づまりには、自覚症状のあるものとないものがあります。自覚症状のない慢性的な鼻づまりには自覚がなく、鼻づまりが原因で集中力が低下していることに気付きにくいものです。なんとなく集中力が長続きしないという場合は、まず“自分が鼻づまりであるかを確かめる”ことが大切になります。鼻づまりの簡単な確認方法についてご紹介しましょう。

唇や口内が乾く

鼻づまりによって口呼吸が多くなると、唇や口内が乾くという症状が現れます。唇や口内が乾きやすい場合には、鼻づまりによって口呼吸になってしまっている可能性を疑いましょう。

起床時にのどが渇いている

鼻づまりの症状は、就寝中に強く現れます。イビキなどの症状でも確かめることができるのですが、自分で自分のイビキを確かめることは難しいので、起床時ののどの状態で確認してみましょう。起床時にのどの調子が悪いという場合には、鼻づまりの可能性があります。

花粉症や慢性鼻炎

鼻づまりを引き起こす病気には、“花粉症”や“慢性鼻炎”などがあります。鼻づまりの原因となる症状を伴う疾患がある場合には、鼻づまりによって集中力が低下してしまう可能性があるのです。集中力が長続きしないことと、鼻づまりの症状が重なる場合には、鼻づまりによる集中力の低下が原因かもしれません。このような場合には鼻づまりの改善を実践してみましょう!

1-3.鼻づまりの原因は?

鼻づまりの原因には多くの原因があります。集中力を高めるために鼻づまりの解消する場合には、原因に応じた対策が必要です。効果的な対策を実践するためにも、鼻づまりの原因を特定しましょう。

鼻炎を原因とした鼻づまり

鼻づまりの原因では“鼻炎”が最も一般的な原因です。鼻炎の原因には“花粉症”“アレルギー”“風邪”などがあります。それぞれの特徴について簡単にご紹介しましょう。

花粉症による鼻炎

“季節性アレルギー性鼻炎”である花粉症は、花粉のシーズンに症状が現れます。鼻づまりによる集中力低下は季節が限定されるため、花粉のシーズンは鼻づまり対策をしっかりとおこないましょう。

アレルギーによる鼻炎

アレルギーによる鼻炎は“通年性アレルギー鼻炎”と呼ばれます。季節を問わず症状が現れるため、アレルギーによる鼻炎は一年を通しての対策が必要です。

風邪による鼻炎

ウイルスや細菌の感染によって引き起こされる“急性鼻炎”は体調の回復によって鼻づまりが解消します。風邪による鼻炎では、無理をせず体調の回復を優先しましょう。

鼻腔内部の疾病を原因とした鼻づまり

鼻づまりは鼻腔内部の疾病が原因になることがあります。鼻腔内部の疾病による鼻づまりの一例についてご紹介しましょう。

慢性肥厚性鼻炎

慢性鼻炎によって鼻炎が長引き、鼻腔内部の粘膜が厚くなってしまうことによる鼻づまりです。花粉症や慢性鼻炎などによって引き起こされる症状で、慢性的な鼻づまりの原因になります。

鼻中隔湾曲症

鼻腔内部にある、鼻中隔(鼻の仕切り)が湾曲することで鼻づまりを引き起こす疾病です。鼻中隔の湾曲は成人の9割に見ることができる症状なのですが、重度の鼻づまりが現れる場合に“鼻中隔湾曲症”と診断されます。鼻腔内部の疾病による鼻づまりを解消するには、医師の診断を受け適切な対策をしましょう。

2.鼻づまりはどうやって解消する?

2-1.鼻炎による鼻づまりの解消

鼻炎による鼻づまりを解消して集中力低下を解消するためには、“鼻炎の解消”が重要です。鼻炎を効果的に解消するためには、鼻炎の原因を知ることから始まります。鼻炎の原因を特定するためには、耳鼻咽喉科の診断を受けることが最も確実な方法です。原因の特定が難しい鼻炎は、耳鼻咽喉科の診断を受け、原因を特定した上で改善のための対策を行うようにしましょう。

鼻づまりの簡単な解消方法

鼻づまりの診断や治療を受けていることを前提として、簡単に実践できる鼻炎解消方法をご紹介しましょう。

鼻を温める

血液の滞留によって引き起こされる鼻づまりには“鼻を温める”ことで鼻づまりが改善します。蒸しタオルなどで直接鼻を温める方法や、蒸気を吸い込むことで鼻づまりが解消するので、試してみましょう。

アレルギー物質を除去する

アレルギーを原因とした鼻炎を改善するには、できる限りアレルギー物質との接触を避けることが大切です。花粉やダニ、カビなどのアレルギー物質はできる限り除去することで、アレルギー物質を原因とした鼻づまりの症状を軽くすることができます。

2-2.鼻腔内の疾病による鼻づまりの解消

鼻腔内疾病による鼻づまりは、原因に対して根本的な治療を行うことが大切です。

慢性肥厚性鼻炎の治療

鼻の粘膜が厚くなってしまう慢性肥厚性鼻炎の治療は、レーザーやプラズマを使用して粘膜を凝固させる手術をします。慢性肥厚性鼻炎の手術は短時間で行える手術です。日帰り手術も可能なので、治療費や身体的な負担を最小限に抑えられます。

鼻中隔歪曲症の治療

鼻中隔歪曲症の治療は、鼻中隔の軟骨を切り取ることで鼻づまりを解消します。難易度の高い手術のため施術する医院を選ぶ場合には、手術件数や実績などを参考に最適な耳鼻咽喉科を選びましょう。

3. まずは医師に相談!

鼻づまりが集中力低下につながることはよくあることなのですが、解決のためには“原因の特定”と“最適な治療”が必要になります。個人的な鼻づまり対処法では改善できないことも多いので、耳鼻咽喉科の医師に相談することから始めてみましょう。

まとめ

鼻づまりは集中力低下につながる非常に厄介な症状です。今回紹介した鼻づまりと集中力低下についてまとめてみましょう。鼻づまりによって集中力が低下してしまうのには、以下のような原因があります。

  • 鼻づまりは口呼吸を誘発する
  • 口呼吸による浅い呼吸は脳の酸欠を招く

鼻づまりによる集中力の低下は、呼吸の乱れによる脳の酸欠が主な原因になります。これを改善するためには、鼻づまりの原因を特定した上で適切な対策が必要です。続いて、鼻づまりの原因と対策方法についてまとめてみましょう。

鼻炎による鼻づまり

花粉症や慢性鼻炎などを原因とした鼻づまりは、鼻炎の症状を改善することで改善します。花粉症や慢性鼻炎の症状の改善は、耳鼻咽喉科に相談し適切な治療を受けるようにしましょう。

鼻腔内の疾病による鼻づまり

慢性的な鼻づまりは鼻腔内の疾病が原因の可能性があります。鼻づまりの原因となる疾病は“慢性肥厚性鼻炎”や“鼻中隔歪曲症”などです。これらの疾病は自然治癒では治らないことから、鼻づまりの改善には耳鼻咽喉科での治療が必要になります。集中力低下を招く鼻づまりは原因ごとの対策をしっかりとおこなうことが大切です。鼻づまりによる集中力低下を感じたら、耳鼻咽喉科に相談して原因にあわせた改善をしましょう!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

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論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績