確実に止める方法を知りたい!正しい鼻血の止め方とは?

鼻血をすぐに止める方法を知りたい!正しい鼻血の止め方は?

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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あなたは鼻血が出た時、どのような対処をしていますか? 首の後ろをトントン叩く・鼻にティッシュを詰める・仰向けに寝る。大抵の人が実践したことのある鼻血対処法だと思います。しかし、これらの方法は「正しい鼻血の止め方」とは言えません。

鼻血は鼻中隔の前方にある「キーゼルバッハ部位」からの出血が原因であり、血管の表面がほとんど保護されていないため起こります。すぐに止まる鼻血の場合だと心配する必要はありませんが、やはり出来るだけ早く出欠を止めたいものですよね。間違った対処法を覚えてしまっていると、すぐに止まるはずの鼻血もなかなか止めることができません。

今回は、鼻血が出てしまったときの正しい対処法をご紹介します。

  1. 軽く下を向く
  2. 鼻をつまんで圧迫する
  3. 興奮しない

1.軽く下を向く

「鼻血が出たら上を向く」と教えられてきた人は多いのではないでしょうか?
実際に自分も鼻血が出た時に、血が垂れてこないように咄嗟に上を向くことはよくあります。
しかし、実はこれ、間違いだということを知っていますか?
本当のところは「鼻血が出たら下を向く」のが正しい方法です。
上を向くと確かに鼻から血は垂れてこなくなりますが、血が喉に入ってしまい、気分が悪くなる危険性があります。
さらに言うと、血液が気管から肺に入って肺炎を起こす可能性もあるのだとか。
鼻血が出た時は「椅子に座って、軽く下を向く」のが正しい姿勢です。
横になった方が気持ちが落ち着くようなら、頭を高くして横向きの姿勢をとるようにしてください。

2.鼻をつまんで圧迫する

鼻血が出るとティッシュを鼻の穴に詰めて、汚れたらまた新しいティッシュに取り換えて詰めて…という人も多いでしょう。
実はこれも間違った方法です。
鼻血が出ている時の鼻の中の血管は脆くなっていますので、ティッシュを入れたり出したりすることでさらに傷をつけ、出血箇所を増やしてしまう原因になります。
正しくは、「親指と人差し指で小鼻の部分をつまみ、5~15分圧迫する」こと。
圧迫している間に、大抵の鼻血は止まります。

3.興奮しない

鼻血は誰にでも起こり得る一般的な症状ですが、分かっていても、いざ出ると慌ててしまうものです。
しかし、興奮すると血圧が上がって出血が止まりにくくなりますので、まずは落ち着くことが大切なのです。
もし幼い子供が鼻血が出て慌てているようなときは、大人が冷静な態度をとって子供を落ち着かせてあげましょう。

まとめ

  • 軽く下を向いた姿勢をとる
  • 鼻をつまんで圧迫する
  • 興奮せずに、落ち着く

この3つが、鼻血を止めるための正しい方法です。
もしこれらの方法を実践しても30分以上鼻血が止まらないようなら、何らかの要因が関係している恐れがあります。
そのような場合には病院を受診するようにしましょう。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

ドクターズ・ファイル取材記事

論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績