アレルギー性鼻炎と風邪の違いは? 見分けと治療法を詳しく解説!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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「鼻水や鼻づまりがつらいけど、アレルギー性鼻炎か風邪かよく分からない」などとお困りではないでしょうか。鼻水や鼻づまりは、アレルギー性鼻炎と風邪の代表的な症状ですから見分けがしづらいですよね。

そこで今回は、アレルギー性鼻炎と風邪の違いについて詳しく解説しましょう。

  1. アレルギー性鼻炎と風邪の違い(原因と症状)
  2. アレルギー性鼻炎と風邪の治療法
  3. アレルギー性鼻炎と風邪の違いに関するよくある質問

この記事を読むことで、アレルギー性鼻炎と風邪の違いについてよく分かり、適切な対策や治療を受けることができます。まずは、記事を読んでみてください。

1.アレルギー性鼻炎と風邪の違い(原因と症状)

最初に、アレルギー性鼻炎と風邪の主な違いについて見ていきましょう。

1-1.アレルギー性鼻炎はアレルゲンとの接触が原因

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンとの接触が原因です。アレルゲンには、花粉・ダニ・ハウスダスト・ペットの毛・カビなどがあります、対して、風邪は、アデノウイルスやライノウイルスなどのウイルス感染が原因となります。原因を特定し、適切な治療を受けるためにも、自己判断せず病院を受診してください。

1-2.アレルギー性鼻炎は発熱せずくしゃみが多く出る

アレルギー性鼻炎と風邪の症状の違いは、以下を参考にしてください。

アレルギー性鼻炎

  • 発熱はほとんどない
  • 透明でサラサラした鼻水が多く出る
  • 鼻づまりがひどい
  • くしゃみが多く出る(10回以上連続することもある)
  • ほかの人に感染しない
  • 目のかゆみがある
  • 毎年同じ時期に発症する

風邪

  • 微熱~高熱が出ることが多い
  • 始めは透明な鼻水が徐々に黄色~黄緑色のどろっとしたものになる
  • 鼻づまりがあっても徐々に改善する
  • くしゃみが出ても3~4回連続程度
  • 全身症状がある(だるい・関節が痛いなど)
  • ほかの人に感染する

1-3.アレルギー性鼻炎はアレルゲンと接触すると発症

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンと接触したときにだけ発症します。従って、毎年特定の季節だけ鼻水や鼻づまりなどがひどくなるときは、アレルギー性鼻炎である可能性が高いでしょう。風邪の場合は、冬場など空気が乾燥しやすい季節や、何らかの原因で体力や免疫力が落ちているときにウイルスに感染し、発症します。

2.アレルギー性鼻炎と風邪の治療法

アレルギー性鼻炎と風邪の治療法をそれぞれ解説します。

2-1.アレルギー性鼻炎は血液検査やパッチテストで判断

アレルギー性鼻炎の疑いがあるときは、血液検査をして血中の抗体を調べる・パッチテストを行って原因物質を特定するなどの方法で検査します。特定の物質に対して抗体があれば、アレルギーによるものだと分かるのです。

2-2.風邪は内科・アレルギー性鼻炎は耳鼻科へ

一般的な風邪は内科・アレルギー性鼻炎は耳鼻科で治療を行います。しかし、どちらの症状か分からないときは、耳鼻科を受診したほうがいいでしょう。当川村耳鼻咽喉科クリニックでも、アレルギー性鼻炎の治療実績が豊富にあります。アレルギー性鼻炎と風邪の違いが分からない場合でも、適切な検査にて判断が可能です。不快な症状を早く治すためにも、ぜひ来院ください。

2-3.風邪の治療法は投薬治療と安静

風邪の主な治療法は、投薬による対症療法です。通常、1週間程度で症状が改善することでしょう。また、無理をせずに体を休めることが大切です。十分な睡眠を取り、できるだけ安静にしていましょう。栄養バランスのいい食事を心がけ、体内の免疫力を高めることも必要です。

2-4.アレルギー性鼻炎は投薬とアレルゲンの除去が主な治療法

アレルギー性鼻炎は、投薬により症状を抑えることや、日常生活でアレルゲンを除去することが主な治療法です。場合によっては、舌下(ぜっか)免疫療法や皮下注射療法により、治療を進めることもあります。治療は数か月以上におよぶことが多く、根気強く続ける必要があるでしょう。また、粘膜手術を受ける方法もあります。最近では、日帰り手術でも対応可能です。

3.アレルギー性鼻炎と風邪の違いに関するよくある質問

最後に、アレルギー性鼻炎と風邪の違いに関する質問に回答します。それぞれ確認しておいてください。

Q.アレルギー性鼻炎がある人が風邪を引いた場合の特徴は?
A.発熱・全身がだるい・関節が痛むなど、普段とは異なる症状が見られます。また、アレルギー性鼻炎の薬でも症状が改善しません。

Q.子どもでもアレルギー性鼻炎の可能性がある?
A.あります。子どもの鼻水や鼻づまりは、風邪と思い込みがちです。しかし、アレルギー性鼻炎であれば、アレルゲンを特定し適切な治療を受けさせることが必要になります。まずは、かかりつけ医に相談してください。

Q.寒い時期にサラサラとした鼻水が出るのは風邪?
A.鼻の粘膜が冷たい風に刺激を受け、一時的に鼻水が出ることがあります。2~3日続く・徐々に粘度が高くなってきたなどの症状があるときは風邪を疑いましょう。

Q.アレルギー性鼻炎と風邪の両方に効果のある対策は?
A.原因物質(アレルゲンやウイルス)を体内に入れないことです。外出時にはマスクをする・外出後は手洗いとうがいを徹底するなどし、原因物質を除去しましょう。また、栄養バランスのいい食事を摂取し、睡眠を十分に取ることを心がけ、免疫力を整えることも効果的です。

Q.信頼できる耳鼻科の見分け方は?
A.以下のポイントが当てはまる耳鼻科なら信頼できるでしょう。

  • 耳鼻科の治療実績が豊富
  • 最新の治療技術・医療機器の導入に積極的
  • 治療方針の説明が分かりやすい
  • 医師やスタッフが高圧的な態度を取らない
  • 院内設備の清掃が行き届いている
  • 患者からの信頼が厚い

まとめ

今回は、アレルギー性鼻炎と風邪の違いについて詳しく解説しました。アレルギー性鼻炎と風邪は、鼻水や鼻づまりなど似ている症状が多くあります。しかし、自己判断で間違った対策をすると、症状が改善されず悪化し、別の症状や病気に侵攻してしまう可能性もあるのです。まずは、信頼できる耳鼻科を受診し、何が原因か検査をしてもらいましょう。適切な治療を受ければ、つらい症状から早く解放されます。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

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論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績