体の疲れに注意! 急性扁桃炎の原因と対処方法

体の疲れに注意! 急性扁桃炎の原因と対処方法

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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私たちの自分の目でも確認することができる「扁桃腺」は、大きく口を開けたところの奥の方にあります。口蓋垂の両サイドにある部分です。この部分が何らかの原因で炎症を急に起こしてしまう病気を“急性扁桃炎”と呼んでいます。よくニュースでも歌手の人が病気になったと聞いたことがある人も多いでしょう。急性扁桃炎はなぜ引き起こされてしまうのか、原因や対処方法についてまとめてみました。

1.主な原因は「ウイルス」や「細菌」

急性扁桃炎の原因は主に「ウイルス」と「細菌」です。扁桃腺はウイルスや細菌に対応することができる免疫細胞が豊富なので外からやってくるものを排除する力はもっているのですが、表面にぶつぶつとした「陰か」と呼ばれる物体が多いのでそれが細菌を増殖してしまう原因にもなっているのです。

つまり、細菌を取り除くことができるメリットもあれば一度細菌がついてしまうとデメリットにもなってしまう部分もあるということです。病原体となれば扁桃腺全体が炎症してしまい、急性扁桃炎を起こしてしまいます。

扁桃炎を起こしてしまうウイルスは主に、アデノウイルス・EBウイルス・円テロウイルス、細菌はインフルエンザ菌や黄色ブドウ菌が挙げられます。体の疲れや体調不良から免疫機能が弱まり、一気に扁桃腺にウイルス・細菌が入ってしまうこともあるので注意しておかなければなりません。

2.過労やストレスによる急性扁桃炎

急性扁桃炎は過労やストレスも大きな原因だと言われています。過労・ストレスが蓄積されてしまうと体調が悪くなってしまい、免疫能力が低下します。それと同時にのどの衛生状態も悪くなってしまうのです。急性扁桃炎を防ぐためにもリラックスできる空間をつくったり、体を休めるなど工夫していかなければなりません。

3.のどの痛み・発熱が出たらすぐに病院へ

急性扁桃炎は急にのどの痛みが発生し、すぐに38度~40度といった高熱が出てきます。市販の薬では間に合いませんのですぐに病院へ行きましょう。病院では扁桃腺を見ればすぐに医師が判断してくれます。血液検査・細菌検査をおこない、詳しい菌の種類を把握したうえで適切な薬を処方してくれるでしょう。

急性扁桃炎の治療には主に「抗生物質」と「消炎鎮痛薬」の2つの薬を服用することになります。症状が悪化していない状態であれば1週間病院に通い、薬を飲み続ければ治るでしょう。
しかし、悪化している状態だと1日様子を見て点滴を打つこともあります。そのまま数日入院するケースもあるので、できるだけ早めに病院に診せるようにしてください。

まとめ

急性扁桃炎の主な原因は「ウイルス」と「細菌」です。外からやってきたウイルス・細菌によって扁桃腺が炎症を引き起こしてしまい、発熱が出ることもあります。できるだけ早めに対処しなければ悪化することになるのでのどに違和感を覚えたらすぐに病院にいきましょう。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

ドクターズ・ファイル取材記事

論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績