耳鼻咽喉科 大阪府大阪市城東区の川村耳鼻咽喉科クリニック

耳の病気

急性中耳炎 急性中耳炎の治療

1:保存的治療

中耳炎の治療は起因菌に効果のある抗生剤の内服や耳に入れる点耳薬などの薬物療法が主体です。耳だれがでている時には掃除をして清潔に保つことも重要ですし、鼻汁が多いときには鼻の治療を同時に行う事も必要です。ほとんどの中耳炎はこれらの治療でかなり良くなりますが、中耳粘膜の軽い炎症は無症状でしばらく続くことがあります。特に元々鼻が悪く鼻汁がでているようなときには、耳の炎症も長引き滲出性中耳炎に移行することも少なくありません。また、近年では抗生物質が効きにくい細菌が増えてきており難治性中耳炎や反復性中耳炎の原因となっております。難治性の場合には通常より多めの抗生物質が必要なこともあります。

2:鼓膜切開

鼓膜切開とは鼓膜表面を麻酔し、極小のメスで小さな穴をあけて液体を排出する方法で以下のようなときに必要となります。

1:薬のみでは改善しない強い痛みや高熱がある時
2:急性の症状は治まったものの中耳に貯留した膿や粘液がなかなか消失しない時
3:滲出性中耳炎に移行して治りにくい時

切開に伴う痛みは一瞬であり、切った穴が後々まで残ることはまずありません。多くの場合は数日から1週間ほどで自然とふさがります。むしろ鼓膜が閉じた後に再び液体が貯まったときなどは何度か切開が必要になることもあります。
小さなお子さんの鼓膜を切るという表現自体、親御さんには抵抗が大きいことは十分に理解できます。医師の立場としても小児に恐い思いをさせる手技はその後の治療に支障をきたすこともあり極力避けたいとは思います。しかし、中耳に液体が貯留した状態が続くと難聴や耳がつまる感じを招き、小児はあまり上手に表現できませんが大人であればかなり強い不快感を伴います。液体が消失し中耳が換気されることにより急に聞こえが改善され、機嫌が良くなることも多く経験しています。やむを得ず鼓膜切開が必要な時にはその旨を説明いたしますのでご理解頂ければ幸いです。

急性中耳炎の鼓膜切開