副鼻腔炎蓄膿症)の症状子供幼児妊婦の方も早期治療 大阪の川村耳鼻科

鼻の病気

副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻の構造

 

我々が一般的に意識している鼻は正式には固有鼻腔と言います。固有鼻腔には左右の鼻腔を隔てている鼻中隔があり、左右それぞれの固有鼻腔には下手前から順番に下(鼻)甲介、中(鼻)甲介、上(鼻)甲介と呼ばれる棚状の突起物が存在します。これらの表面は粘膜で覆われていて、加温、加湿、病原菌や異物の排泄を行う役割があるとされています。固有鼻腔の周囲に副鼻腔と呼ばれる空洞があり、頬の裏側にある上顎洞、前額部の裏にある前頭洞、両目の間にある篩骨洞、最も奥にある蝶形骨洞に分けられます。それぞれの副鼻腔は固有鼻腔と自然孔と呼ばれる小さな穴で交通しています。

症状

1. 鼻汁・後鼻漏

 

副鼻腔炎の最も一般的な症状は鼻汁です。ただ、鼻汁もアレルギー性鼻炎の場合は透明でさらさらとした鼻汁ですが、副鼻腔炎の場合は青ばなと呼ばれる膿性の鼻汁、あるいは透明感のない濁った鼻汁であることが一般的です。感染の強い急性期や慢性でも急性増悪期ほど膿性の鼻汁になります。副鼻腔炎の中でも好酸球性副鼻腔炎はニカワ状と表現される極めて粘稠度の高い黄色い鼻汁が特徴的とされています。またアレルギー性鼻炎の鼻汁が主に前方に垂れるのに対して、鼻の構造上、副鼻腔炎の鼻汁は後方、すなわちのどの方向へ流れやすく、後鼻漏と呼ばれます。

2. 鼻閉、鼻づまり

 

副鼻腔や固有鼻腔の粘膜が腫れると鼻づまりが起こります。更にひどくなると副鼻腔内の腫れた粘膜がポリープ状になりところてん様に固有鼻腔に押し出されて空間を閉塞します。また粘稠度の高い鼻汁によっても鼻づまりが起こります。更にアレルギー性鼻炎を合併すると下鼻甲介が腫れて鼻づまりが起こります。また鼻中隔弯曲症や中甲介蜂巣などの骨構造に問題がある場合も鼻閉の原因となります。詳しくは「鼻中隔弯曲症などの頑固な鼻づまり」もご参照ください。

3. 痛み・鈍重感

急性副鼻腔炎、あるいは慢性副鼻腔炎でも急性増悪期には疼痛を感じる事も少なくありません。痛みの部位としては頬部、前額部、両目の間などが好発部位です。上顎洞の炎症の場合は歯の痛みとして自覚し、歯科受診される方も少なくありません。虫歯がなくても副鼻腔炎によって歯痛が出現する事はよくあります。ただし、虫歯が原因となって副鼻腔炎を起こす場合もありますので、その場合は耳鼻科と歯科が協力して治療する事が必要です。
近年は優れた薬剤が増えたので、ほとんどありませんが、強い疼痛を伴う副鼻腔炎を放置すると頭蓋内合併症や視力障害をきたす可能性もあります。

4. 嗅覚障害

 

副鼻腔炎に嗅覚障害を伴うことは少なくありません。多くの場合は臭いの道(嗅裂)の粘膜が腫れることが原因ですが、臭いを感じる神経(嗅神経)の周囲の炎症を長期間持続すると嗅神経自体が弱り、治療しても嗅覚が回復しない場合もあります。特に好酸球性副鼻腔炎では早期から嗅覚障害を伴うことが特徴的と言われています。嗅覚障害が高度な場合は嗅神経の機能を調べる方法として静脈性嗅覚検査を行います。この検査が正常であれば嗅覚が改善する可能性は比較的高いと言われています。また、鼻中隔弯曲症や中甲介蜂巣などの骨構造に問題がある場合も嗅覚障害が起こることがあります。

診断

 

副鼻腔炎の診断には視診や内視鏡(ファイバースコープ)の検査、およびレントゲンやCTなどの画像検査が中心となります。
ファイバースコープでは粘膜腫脹や骨の形態、ポリープの大きさ、鼻汁の部位、量などを詳細に観察可能です。当院ではその結果を動画として患者さんご本人にお見せしながら説明いたします。ただし副鼻腔炎に中には鼻腔内に異常所見が現れない場合もあり、多くの場合は画像による診断が必要となります。

副鼻腔炎の有無を調べるだけであればレントゲンでも可能ですが、前頭洞や蝶形骨洞などレントゲンで写りにくい部位の診断や骨の構造、粘膜腫脹の程度などを調べるにはCTがきわめて有効です。当院では0.2mm刻みの細かいスライスで詳細な診断が可能な3次元CTを備えており、初診当日に診断、説明が可能です。現在設置しているCTは従来型のものと比較して約20分の1の低被爆量の装置であり、安心して検査を受けていただくことが可能です。(「当クリニックの紹介」の「当院がCTをおいた理由」もご参照ください。)

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