粘膜下下甲介骨切除術+粘膜下後鼻神経切断術|川村耳鼻咽喉科クリニック

鼻の病気

アレルギー性鼻炎

手術的治療 粘膜下下甲介骨切除術+粘膜下後鼻神経切断術

粘膜下下甲介骨切除術+粘膜下後鼻神経切断術
レーザー手術が無効な鼻水の多い方にも

アレルギー反応、特に後鼻神経を介するくしゃみや鼻水がきわめて強い方には後鼻神経切断術を行います。この方法はもともとレーザー手術無効の方に対する術式として後鼻神経を完全かつ確実に切断することを目的として世界で初めて私が考案、報告した術式です。(論文:粘膜下下甲介骨・後上鼻神経切除術・2000年・耳鼻咽喉科臨床:川村繁樹ほか)
後鼻神経には直径1〜2mmの蝶口蓋動脈が伴走しておりこの血管と神経を剥離して神経のみを選択的に切断することは理想的ではありますが技術的に極めて困難です。そのために神経を確実に切断するには伴走する血管も同時に切断する必要がありますが従来の医療機器では止血能力が不足していたり鼻腔深部には使用できない形状でした。
我々が使用している超音波凝固装置は小型で凝固止血能にすぐれ内視鏡下での使用に適しています。神経を完全に切断するため凍結手術を上回る長期的な効果が得られます。
(レーザー手術が無効だった方でも、くしゃみで90%、鼻水で75%、鼻づまりで100%の有効率)
実際に全国の大学病院など追試が行われており良好な成績が報告されております。ただ、いかにすぐれた機器であっても血管を切断する限り出血の危険性は皆無ではありません。

当院での手術療法

当院では、さらに手術方法を改良することにより開院後は1例の出血例も認めておらず、それによって90分程度の日帰り手術で行えるようになりました。この手術は多くの施設では7~10日間の入院で行われております。長期間の入院ができない方にとっては時間的、肉体的にも利点は大きいと思います。
大阪市ではこどもの医療費の助成が平成29年11月診療分から、対象年齢を15歳(中学校修了)から18歳(18歳に達した日以後における最初の3月31日)まで拡充されます。所得制限はありますが、これによって受験前の高校生でも手術医療費の負担が低くなります。

高額医療費適応

費用は高額医療費適応となりますので、所得によって自己負担額が変わりますが、平均的な年収であれば手術、麻酔、入院全てで3割負担の方で約8~9万円(鼻中隔矯正術も同時におこなって)です。
what's newにも後鼻神経切断術の記事がありますので参考にしてください。
また、その効果に関しては「手術成績」の「粘膜下下甲介骨切除術+後鼻神経切断術」の項をご覧下さい。

手術成績 高度アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術 BACK