手術的治療 粘膜下下甲介骨切除術+粘膜下後鼻神経切断術
アレルギー反応、特に後鼻神経を介するくしゃみや鼻水がきわめて強い方には後鼻神経切断術を行います。この方法はもともとレーザー手術無効の方に対する術式として後鼻神経を完全かつ確実に切断することを目的として考案したものです。(粘膜下下甲介骨・後上鼻神経切除術・2000年・耳鼻咽喉科臨床)後鼻神経には直径1〜2mmの蝶口蓋動脈が伴走しておりこの血管と神経を剥離して神経のみを選択的に切断することは理想的ではありますが技術的に極めて困難です。そのために神経を確実に切断するには伴走する血管も同時に切断する必要がありますが従来の医療機器では止血能力が不足していたり鼻腔深部には使用できない形状でした。我々が使用している超音波凝固装置は小型で凝固止血能にすぐれ内視鏡下での使用に適しています。神経を完全に切断するため凍結手術を上回る長期的な効果が期待できます。実際に全国の大学病院など追試が行われており良好な成績が報告されております。ただ、いかにすぐれた機器であっても血管を切断する限り出血の危険性は皆無ではありませんので、この手術にも数%の割合で術後大量の出血が認められるという大きな問題点がありました。当院では、さらに手術方法を改良することにより開院後は1例の出血例も認めておらず、それによって1泊2日での短期入院手術が可能となりました。この手術は全身麻酔で1泊2日の入院が必要であり、費用は手術、麻酔、入院全てで3割負担の方で約17万円(鼻中隔矯正術も同時におこなって)です。年収によっては高額医療の対象になります。
この手術は全身麻酔で2泊3日の入院が必要です。