花粉症

秋にも花粉症があるって本当? その対策や治療方法とは?

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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花粉症と言うと、スギやヒノキの花粉が飛散する春に発症するものというイメージがあります。しかし、秋に飛散するブタクサやヨモギなどの花粉でも、花粉症は発症するのです。春に発症する花粉症に比べて秋に発症する花粉症はアレルゲンの種類が多く、また、自分が花粉症だと気づかない人もいます。
そこで、今回は秋に飛散する花粉が原因の花粉症について解説しましょう。

  1. 秋の花粉症に対する基礎知識
  2. 秋の花粉症の治療法や対策について
  3. 秋の花粉症に対するよくある質問

この記事を読めば、花粉症発症の原因となる花粉から治療法までよく分かりますよ。秋の花粉症に悩まされている人も、ぜひ読んでみてくださいね。

1.秋の花粉症に対する基礎知識

はじめに、秋の花粉症の原因や春の花粉症との違いなどを解説します。同じ花粉症でも、違いはあるのでしょうか?

1-1.秋の花粉症とはどのようなもの?

花粉症とは、花粉が原因で鼻水・目のかゆみ・のどのイガイガ・涙などが出る症候群です。これは、花粉がアレルゲンとなって発症するため、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。花粉症の原因となる花粉と言えば、スギやヒノキが有名です。これらの花粉は、3月~5月にかけて飛散するため、花粉症と言えば春というイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし、花粉症の原因となる花粉は、スギやヒノキだけではありません。秋に花粉が飛散するヨモギ・ブタクサ・イラクサ・カナムグラなども、花粉症の原因となります。
これらの植物は、早ければ8月の中頃から花粉を飛ばし始めるため、季節の変わり目にひいた風邪とも混同しやすいでしょう。

1-2.秋の花粉症の特徴

春に飛散するスギやヒノキの花粉は比較的粒子が荒いため、喉の症状が出にくいのが特徴です。一方、秋に飛散する花粉症の原因となる花粉は粒子が細かく、喉の奥まで入りこんで喉のイガイガや咳などの原因となります。また、人によっては花粉症からぜん息へ移行することもあるでしょう。さらに、微熱程度の熱が出るのも秋の花粉症の特徴です

1-3.秋の花粉症のセルフチェック

  • 夏の終わりから秋にかけて、くしゃみやセキが長期間続く
  • 夏の終わりから秋にかけて、さらさらとした透明の鼻水が出続ける
  • 夏の終わりから秋にかけて、目のかゆみがひどくなる
  • 夏の終わりから秋にかけて、のどがイガイガ、ムズムズするような症状が1週間以上続く

以上のような症状が出る場合は、秋の花粉症である疑いがあります。

1-4.秋の花粉症になりやすい人はいるの?

花粉症は、アレルギー体質の人になりやすい傾向があります。すでに春の花粉症を発症している人は、秋の花粉症も発症しやすいでしょう。また、ハウスダストアレルギーなどを発症している人も、秋の花粉症を発症しやすい傾向にあります。さらに、引っ越しなどで都会から地方へ引っ越し、家の周りにアレルゲンとなる植物が豊富にあった場合、突然発症することもあるでしょう。
ちなみに、ブタクサの花粉症はスギやヒノキに次いで患者数が多いと言われています。スギやヒノキの花粉症患者は数百万人いると言われていることから、ブタクサの花粉症患者も100万人前後はいるのではないか、と推測されているのです。