気管支炎の症状や原因・対処法を知りたい! 風邪や肺炎との違いは?


風邪の症状は改善したのに、しつこい咳がいつまで続く。咳と共に微熱や食欲不振が続いている。このような症状に悩まされている方は、気管支炎の可能性があります。気管支炎は、文字どおり気管支が炎症を起こす病気です。細菌やウィルスの他、大気汚染などの外的要因でも発症します。代表的な症状が咳なので、風邪と見分けがつきにくいことも多いのです。

そこで今回は、気管支炎の症状や原因・治療方法などをご紹介しましょう。

  1. 気管支炎とはどのような病気?
  2. 気管支炎のセルフチェック
  3. 気管支炎の治療方法について
  4. 気管支炎の予防方法
  5. 気管支炎についてのよくある質問

気管支炎の症状が分かっていれば、発病した際にすぐに適切な処置を取ることができます。気管支炎の症状が知りたい方や気管支炎らしい症状で悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

1.気管支炎とはどのような病気?

はじめに、気管支炎の症状や原因・種類などをご紹介します。咳以外ではどのような症状がでるのでしょうか?

1-1.気管支炎とは?

気管支は喉(気管)の下、肺のすぐ手前にある管状の器官です。ここで気管が左右の肺に枝分かれするので、気管支と呼ばれています。気管支炎はこの部位が炎症を起こす病気です。性別や年齢にかかわらず発症し、慢性化することもあります。

1-2.気管支炎の症状とは?

気管支炎の代表的な症状は、痰が絡んだ咳です。咳と一緒にねばついた痰が出ることも珍しくありません。この他、背中や喉の痛み・発熱などが伴うこともあります。

1-3.気管支炎の種類と原因とは?

1-3-1.感染性気管支炎

感染性気管支炎とは、ウィルスや細菌が原因で発生する気管支炎です。風邪から移行することも多く、他の症状は治まったのにしつこい咳だけが続く場合は気管支炎を発症している可能性があります。また、肺炎球菌やマイコプラズマなど肺炎の原因となる細菌が気管支炎を起こすこともあり、気管支炎から肺炎に移行することもあるのです。

1-3-2.刺激性気管支炎

刺激性気管支炎はタバコの煙や大気汚染物質などが原因で発症する気管支炎です。喫煙者だけでなく、喫煙者の家族も副流煙によって発症することがあります。また、大気汚染がひどい外国に長期間滞在した場合に発症することもあるでしょう。

1-3-3.慢性気管支炎

慢性気管支炎は、痰が絡んだ咳が長期間続くと診断されます。痰が絡んだ咳が1年のうち3か月以上続き、なおかつその状態が2年以上改善しない場合が診断基準です。ただし、咳や痰が肺疾患や心疾患に由来するなど明確な原因がある場合は、慢性気管支炎とは診断されません。慢性気管支炎を発症する原因はいろいろありますが、タバコの煙も原因の一つです。ですから、喫煙者・喫煙者と同居している方に発症しやすい傾向にあります。また、冬になると悪化する傾向にあるのも特徴の一つです。

1-4.気管支炎になりやすい人とは?

感染性気管支炎は、抵抗力が低下した方が発症しやすい病気です。ですから、小さな子どもや赤ちゃん・高齢者などが風邪をひいた場合はより注意が必要になります。抵抗力が強い成人でも、ストレスや生活習慣の乱れなどで抵抗力が低下していると発症率が高まるでしょう。風邪をひいても仕事を休めないという方は、要注意です。

刺激性気管支炎・慢性気管支炎は空気が汚れている場所に住んでいる方や長期間喫煙を続けている人、そしてその家族は特に発症しやすく、禁煙が最も有効な症状の改善方法になります。

1-5.気管支炎と肺炎・風邪との違い

気管支炎の代表的な症状は咳ですが、肺炎や風邪でも咳が出ます。風邪の咳に比べると、気管支炎や肺炎の咳は激しく、長期間続く傾向にあるのです。また、一度咳が出だすと中々止まりません。また、風邪の場合は軽い咳と鼻水が合わさった症状が出ることも多いのですが、気管支炎や肺炎は、咳と熱が組み合わさった症状が現れやすいのです。

一方肺炎は、気管支炎よりも高い熱が出やすく肺の痛みも加わります。ただし、気管支炎も激しい咳が続くと胸のあたりが痛むため、素人判断は難しいでしょう。病院を受診し、レントゲン検査を受ければ確実に肺炎か気管支炎か分かります。

1-6.気管支炎と紛らわしい病気とは?

気管支炎とよく似た症状が出る病気は、肺炎の他に気管支ぜんそくや肺結核・百日咳・肺がんなどがあります。咳や痰・発熱などは比較的よくある体の不調なので、「寝ていれば治る」と思っている方も多いことでしょう。しかし、単なる風邪の場合は発症して1週間もすれば、症状はかなり軽減します。1週間以上激しい咳が続きまったく改善の気配がない場合は、病院を受診しましょう。

2.気管支炎のセルフチェック

  • 痰が絡んだ咳が1週間以上続いている
  • 風邪の症状は治まったが、咳だけが長引いている
  • 食欲不振や関節が痛いなどの症状がある
  • 一度咳が出出すと中々止まらない

このような症状が出ている場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。

3.気管支炎の治療方法について

この項では、気管支炎の治療方法についてご紹介します。何科を受診すればよいのでしょうか?

3-1.気管支炎を放置しておくとどうなるの?

気管支炎が自然治癒することはほとんどありません。感染性気管支炎が長引くとやがて慢性気管支炎を発症する引き金になったり、肺の機能が弱ったりします。また、抵抗力が低い赤ちゃんや高齢者の場合は肺炎へ移行し、命が危険になることもあるのです。刺激性気管支炎の場合は、感染性気管支炎よりも慢性気管支炎へ移行しやすいといわれています。
慢性気管支炎の場合は、症状が長引くにつれて痰が気管支に堆積して呼吸困難や息切れが起こりやすくなるのです。最悪の場合、日常生活が送れなくなり、寝たきりになったり酸素マスクが手放せなくなる可能性もあります。

3-2.気管支炎かなと思ったら?

気管支炎が疑われる場合は、呼吸器科を受診しましょう。近所に呼吸器科がない場合は内科でも大丈夫です。子どもの場合も小児科ではなく呼吸器科や内科を受診しましょう。
血液検査・痰の検査・レントゲン検査などをすれば、気管支炎か他の病気かの診断がつきます。慢性気管支炎が疑われる場合は、気管支にカメラを入れて気管支内の様子を調べたり肺活量を計測したりする検査が追加されることもあるでしょう。

3-3.気管支炎の治療方法

気管支炎の治療方法は、投薬が一般的です。咳を鎮める薬や気管支を拡張する薬が処方されます。感染性気管支炎の場合は、感染源となったウィルスや細菌に対する治療も同時に行われるのが一般的です。薬の形状は年齢により異なることもあり、子どもの場合は飲みやすい咳止めシロップなどが処方されます。出された薬は必ず飲みきってください。勝手に投薬を中断してはいけません。
刺激性気管支炎の場合は、生活習慣も原因の一つなので喫煙者の場合は禁煙をすすめられることも多いでしょう。

3-4.気管支炎の治療費

気管支炎の治療は健康保険が適用になります。ですから、病院を受診して検査を受け、薬を処方してもらっても1万円以内ですむでしょう。子どもの場合、自治体によっては無料、もしくは低料金で治療を受けることができます。

3-5.生活上の注意点

感染性気管支炎も刺激性気管支炎の場合も、一朝一夕では完治しません。投薬を続けながら安静に過ごしてください。気管支炎そのものに感染性はありませんが、感染性気管支炎の場合は風邪の菌やインフルエンザウィルスが他の人に感染する場合があります。ですから、不必要な外出を避け、湿度が40%~60%に保たれた温かい場所で過ごしましょう。外出する場合は、マスクをかけるとよいですね。

刺激性気管支炎・慢性気管支炎の場合は、生活環境を整えることが大切になります。空気が汚れている場合は転居も視野にいれましょう。喫煙者の場合は禁煙を行い、家族に喫煙者がいる場合は分煙を心がけてください。空気清浄機を使うのもおすすめです。

なお、気管支炎のときに食べてはいけないものはありませんが、気管支を刺激しやすい香辛料を使った料理などは避けましょう。

4.気管支炎の予防方法

この項では、気管支炎を予防する方法をご紹介しましょう。ぜひ参考にしてください。

4-1.感染症にかかったら無理をしない

風邪やインフルエンザなどの感染症にかかったら、無理をせずに治るまで休養しましょう。仕事を休めないからと無理をすると、気管支炎を発症しやすくなります。

4-2.禁煙をする

タバコは気管支をはじめとする呼吸器官にとって良いことは一つもありません。禁煙は最も有効な気管支炎の予防方法です。また、喫煙者が家族にいる場合は、非喫煙者も刺激性肺炎を発症する可能性があります。どうしても禁煙ができない場合は分煙を心がけましょう。

4-3.食生活や生活習慣を見直す

夜更かしをはじめとする生活習慣の乱れは抵抗力を低下させます。また、食生活の乱れも同様です。風邪をひきやすくなったりちょっとしたことで疲れやすくなっている場合は、食生活や生活習慣を見直しましょう。特に、睡眠時間の確保は大切です。

5.気管支炎についてのよくある質問

Q.気管支ぜん息を発症している場合は、気管支炎を発症しやすいのでしょうか?
A.発症しやすい傾向にあります。冬場は感染症にかからないように予防策をできる限り取っておいてください。

Q.喫煙をしていますが、今のところ気管支に異常はありません。やはり気管支炎の発症しやすさは個人差があるのでしょうか?
A.個人差があることは確かですが、喫煙者が高齢化するほど気管支炎を発症しやすくなります。今が大丈夫だからといって将来も大丈夫だとは限りません。

Q.子どもは何歳くらいから気管支炎になるのでしょうか?
A.新生児でも気管支炎になるケースがあります。何歳からとは厳密にはいえません。

Q.気管支炎に使われるステロイド剤の体への影響が心配です。
A.医師の指導の下で服薬する場合は心配いりません。素人判断で勝手に投薬を中断しないようにしましょう。

Q.花粉症などのアレルギーがある場合は気管支炎を発症しやすいのですか?
A.気管支に強く症状が出ている場合は発症しやすいでしょう。冬場は感染症にかからないように対策を取ってください。

6.おわりに

いかがでしたか?今回は気管支炎の症状や治療法についてご紹介しました。咳は体の不調の中でも比較的軽く考えられがちです。しかし、1週間以上続く咳は、何らかの病気である可能性が高いでしょう。気管支炎の他、肺炎やぜんそくなども適切な治療が必要です。できるだけ早く病院を受診してください。


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