正しい鼻掃除で不快な症状を100%スッキリ!鼻うがいの効果とは?

正しい鼻の掃除方法をご存じですか? 鼻風邪をひくと、鼻がムズムズかゆい・鼻水が詰まって苦しい、ということがありますよね。鼻をほじってきれいにしたいけれど、人前ではなかなか恥ずかしくてできないもの。また、間違った方法で行ってしまうと鼻血の原因になり危険です。そのようなことにならないように、いつ、どのように鼻掃除を行えばよいのか知っておきましょう。

この記事では、鼻を安全に掃除する方法や赤ちゃんの鼻掃除にかんする情報をまとめてご紹介します。ぜひ、鼻の悩みを解消してください。

  1. 鼻垢の存在について
  2. 鼻を安全に掃除するには?
  3. 赤ちゃんの鼻掃除
  4. こんなときは耳鼻科へ
  5. 鼻掃除に関するよくある質問

この記事を読むことで、鼻を常に清潔にしておくための方法がわかります。不快なムズムズを解消して、スッキリしましょう。

1.鼻垢の存在について

まずは、鼻垢について解説します。鼻垢はなぜ溜まり、どう対処するものなのか知ってください。

1-1.鼻垢って何?

鼻垢とは、一般的に言う「鼻くそ」のことです。その正体は、「鼻水」と「ホコリ」であるということをご存じでしょうか。風邪をひいたとき鼻水が出るのは、体がウイルスや菌を追い出そうとするためです。その鼻水が乾燥すると鼻垢になります。また、呼吸によって入ってくるホコリが鼻毛にからまり、鼻垢になることも。そのほかにも、風邪をひいた後に発生する白血球の死骸が原因になることもあります。

1-2.なぜ溜まるのか?

鼻腔(びくう)から分泌される粘液とホコリやダニ・ウイルスなどが混ざり合ったものが鼻水です。そのため、風邪をひいたときやアレルギー性鼻炎を発症したときなどに、鼻垢が溜まりやすくなります。そのほかにも、空気が悪い環境が原因になることもあるでしょう。ホコリの多い部屋や通勤ルートの排気ガスなどには十分注意してください。自分で改善することができない場合は、マスクを着用するなどして鼻を守ってあげましょう。

1-3.取り除いた方がよいのか?

鼻垢が溜まると不快です。定期的に掃除をして取り除き、鼻の中を清潔な状態にしてあげましょう。ただし、そのために鼻をいじりすぎると、粘膜が傷ついて皮膚腺から分泌される液の量が多くなります。かえって鼻垢を増やしてしまうことになるのです。このような悪循環を防ぐためにも、鼻掃除は正しい方法と頻度で行うように心がけましょう。

2.鼻を安全に掃除するには?

では、掃除方法や頻度、注意点などをまとめてご紹介します。

2-1.指で取るのはNG!

鼻をほじることはもちろん見た目もよくありませんが、そのほかにもやめるべき理由があります。まず、指で取ろうとすることで鼻腔(びくう)内の皮膚や血管を爪で傷つけてしまい、鼻血が出る危険性があるでしょう。この傷が原因となった出血で、亡くなった人もいるのです。また、鼻を指でほじることがウイルス感染を招くこともあります。感染症の接触感染を防ぐためにも、鼻ほじりのクセを何とかする必要があるでしょう。

2-2.自分でできる鼻掃除

鼻掃除の方法とタイミングや頻度についてご紹介します。

2-2-1.指でなく綿棒で!

鼻腔(びくう)内は思っている以上にデリケートです。掃除の際は綿棒を使うようにしてください。綿棒を使って鼻の入り口をやさしく掃除しましょう。お風呂上がりは粘膜が柔らかくなっているため、このタイミングで綿棒を使って掃除するのがおすすめです。

2-2-2.鼻うがいでスッキリ!

鼻掃除には鼻うがいがおすすめです。鼻うがいとは「鼻洗浄」のことで、鼻垢を洗い流す方法を言います。方法はとても簡単ですが、慣れるまで時間がかかる人もいるでしょう。まず、1リットルの水に9gの食塩を溶かして0.9%の食塩水を作ります。片方の鼻の穴を指で押さえ、もう片方の鼻の穴から食塩水を吸い込んでください。次に、吸い込んだ食塩水を鼻から出します。もう片方も同様に行い、3~5回ほど繰り返してください。最後に軽く鼻をかむと、鼻の奥に溜まっている異物をすべて取り除くことができます。

2-3.鼻うがいの注意点

鼻洗浄は大変有効的な方法ですが、注意して行わなければ危険な場合もあります。まず、食塩水は人肌の温度にしてください。人肌にすることで鼻の粘膜に与える刺激を少なくし、痛みも減らすことができます。また、途中で飲み込んでしまうと耳の方に食塩水が流れ、中耳炎の原因になることもあるということを覚えておきましょう。

2-4.鼻血が出たときの対処法

鼻の掃除中に鼻血が出てしまったときは、できるだけ早く対処しましょう。指で鼻の両側をつまみ、10分間圧迫していればたいていの鼻血は止まります。このとき、顔を下向きにして前かがみに座るようにしてください。血が喉に流れ込むのを防ぐためです。万が一喉に入り込んでしまった場合は、飲み込まずに吐き出すようにしましょう。この方法でもなかなか止まらないときは、冷たいタオルなどで鼻を冷やしてみてください。血管が収縮するため鼻血が止まりやすくなります。

3.赤ちゃんの鼻掃除

赤ちゃんの場合、鼻の穴が狭いため鼻垢が溜まりやすくなっています。もちろん自分で取ることができないため、大人が取り除いてあげることが必要です。

3-1.息苦しくなることも!

赤ちゃんは鼻の粘膜がとても敏感であるため、空気の乾燥や気温の変化によってすぐ鼻水が出てしまいます。この現象が起こるのは、鼻呼吸ができているという証拠であり正常なこと。しかし、鼻垢が詰まって息苦しくなると大変です。特に新生児の鼻詰まりは寝つきや機嫌が悪くなることもあるため、正しい方法で取り除いてあげましょう。

3-2.赤ちゃんの鼻掃除は?

赤ちゃんの鼻掃除は、大人と同じようにお風呂上がりに行うのがおすすめです。ベビー綿棒を使って入り口近くの鼻垢をかき出してあげましょう。綿棒で取りにくい場合は、鼻用のピンセットを使ってつまみ出してください。鼻垢が固まって取りにくいときは、ベビーオイルをつけた綿棒でやさしくはがしてあげましょう。ベビーオイルが手元にない場合は、お湯につけた蒸しタオルを赤ちゃんの鼻に当て、2~3分ほど温めてください。鼻垢が柔らかくなって取れやすくなります。

3-3.注意すること

赤ちゃんの鼻掃除をするときは、いろいろと注意が必要です。まず、鼻の奥にある鼻垢は取らないようにしましょう。鼻の奥には毛細血管があるため、傷つけると鼻血が出てしまいます。また、普段から赤ちゃんの鼻垢が溜まらないように、部屋を加湿したりハウスダストを掃除したりしておくことが大切です。

3-4.病院へ行ったほうがいい場合

鼻掃除をしても鼻呼吸がうまくできていないようなら、大きな鼻垢が鼻の奥に詰まっている可能性があります。そんなときは耳鼻科で吸い取ってもらうと安心でしょう。また、鼻垢の臭いや鼻水の色が普段と違って気になるときは、蓄膿症を起こしている可能性も考えられます。このような状態が長く続くときは、耳鼻科を受診しましょう。

4.こんなときは耳鼻科へ

鼻水や鼻垢の状態に異常があるときや、自分で鼻掃除がうまくできないときなどは、耳鼻科に行ってみましょう。耳鼻科を受診するべき症状や耳鼻科での鼻掃除方法についてご紹介します。

4-1.耳鼻科へ行くべき症状とは?

鼻垢の状態を確認してみてください。鼻の臭いと同時に黄色や緑の鼻水・鼻垢が出るときは、蓄膿症を起こしている可能性があります。蓄膿症は頭痛や顔面痛・集中力の低下にもつながるつらい症状です。完治するまでに時間もかかるため、できるだけ早めに耳鼻科を受診しましょう。

そのほかにも、風邪をひいているわけでもないのに、典型的な鼻水や鼻詰まりが気になるときは、アレルギー性鼻炎の可能性があります。鼻垢が溜まりやすい状態になっているため、鼻呼吸が困難になり口呼吸になってしまうのが特徴です。早めに治療することで症状が軽くなるため、耳鼻科に相談してみるとよいでしょう。

4-2.耳鼻科での鼻掃除方法

以前までは耳鼻科で鼻洗浄を行うことも多かったのですが、現在は基本的にネブライザーと投薬という方法が選択されています。ネブライザーとは吸入器のことで、吸入薬を霧状にして直接気管支に届けるためのものです。経口薬よりも少ない量で大きな効果があるため、この方法で鼻水や鼻詰まりを解消することは十分に可能でしょう。

4-3.耳鼻科での鼻掃除にはこんなメリットがある!

耳鼻科で鼻の状態をチェックしてもらうことで、何が原因で鼻水や鼻垢がたまりやすくなっているのかがわかるでしょう。原因がわかれば解消法も見つかります。適切な治療を受けるとともに、鼻の掃除をしてもらうことで、早めに症状も改善に向かうでしょう。また、自宅での正しい鼻掃除方法についてもアドバイスをもらうことをおすすめします。

5.鼻掃除に関するよくある質問

「正しい鼻掃除の方法が知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

Q.鼻垢の色によって健康状態がわかりますか?

A.鼻垢は通常、白~薄黄色をしています。しかし、風邪をひいたときは鼻垢の色が黄色や緑色になり、大気汚染やタバコの影響によって黒くなることもあるでしょう。

Q.赤ちゃんの鼻垢が多い原因にはどのようなものがありますか?

A.空気の汚れや乾燥、アレルギー、風邪、副鼻腔炎などが考えられます。普段と様子が違うときは、早めに耳鼻科を受診してください。

Q.鼻うがいは真水で行ってはいけないのですか?

A.体液と水の浸透圧は異なるため、真水を鼻に入れると「つーん」という感触がして、鼻の奥や耳の奥が激しく痛みます。そのため、人間の体液と同じ浸透圧にする必要があるのです。

Q.鼻うがいは鼻詰まりの解消以外にどのような効果がありますか?

A.鼻炎や蓄膿症・花粉症対策としても非常に有効的です。特に花粉症対策としては大変おすすめで、鼻粘膜に付着した花粉を洗い流すことができます。

Q.鼻垢が溜まらないようにするために、鼻毛は切った方がよいですか?

A.鼻毛は、異物が浸入しないようにフィルターの役割を果たしています。そのため、全部切ってしまうと空気中のホコリをすべて吸い込んでしまうため、気になる部分だけを鼻毛カッターなどで切るとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 正しい鼻掃除の方法や赤ちゃんの鼻掃除にかんする情報をまとめて解説しました。鼻掃除は間違った方法で行うと危険であると同時に、鼻詰まりの悪化を招く原因にもなります。そのため、正しい掃除方法をしっかりと把握しておく必要があるのです。

鼻垢がなぜ溜まるのか、溜まるとどのような影響があるのかを知り、丁寧に鼻掃除を行うようにしてください。そうすることで、鼻の不快な症状を軽減し、鼻疾患を防ぐことにもつながります。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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