しつこい鼻詰まりの原因はこれかも!? 鼻中隔湾曲症の症状とは?

しつこい鼻詰まりの原因はこれかも!? 鼻中隔湾曲症の症状とは?

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
免責事項について

可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

鼻が片方だけよく詰まる。そんな悩みを抱えている人はいませんか?
それはもしかしたら「鼻中隔湾曲症」という病気かもしれません。
そこで今回は鼻中隔湾曲症の原因や症状、治療法などについてご紹介しましょう。
この病気は決して珍しいものではありません。心当たりや興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

鼻中隔湾曲症とは?

鼻中隔とは鼻腔の内部を左右に仕切っている壁のことです。
鼻中隔は、鼻中隔軟骨、篩骨正中板(シコツセイチュウバン)、鋤骨(ジョコツ)の3つの骨からなっているのですが、この3つの骨の成長のバランスが悪いと、鼻中隔が曲がって成長してしまうのです。
しかし、成人の鼻中隔の90%が多少なりとも曲がっているので、決して珍しい症状ではありません。
一生自分の鼻中隔が曲がっていることに気が付かない人もたくさんいるのです。
でも鼻中隔の曲がり方によっては空気の通り方が阻害されたり、粘膜に異常が起きたりしやすくなるため、鼻のトラブルを抱えやすくなります。
これが鼻中隔湾曲症といわれる病気で、治療の対象になるのですね。

鼻中隔湾曲症の症状とは?

鼻中隔湾曲症の症状には次のようなものがあります。

  • 片方の鼻だけの鼻詰まり
  • 鼻出血(一方の鼻の穴からだけのこともある)
  • 慢性副鼻腔炎
  • アレルギー鼻炎の悪化

また、鼻中隔湾曲症の方は鼻づまりそのものが起こりやすいため、鼻づまりが原因の頭痛やいびきが起こりやすかったり、睡眠時無呼吸症候群を発生しやすかったりします。

鼻中隔湾曲症かな?と思ったら

  • 片方の鼻だけ詰まったり、鼻血が出たりしやすい。
  • しょっちゅう鼻炎になる。
  • いびきがうるさいといわれる。

このようなお悩みを抱えた方はぜひ一度耳鼻科で診察を受けましょう。
視診や内視鏡検査などで鼻中隔湾曲症かどうかをすぐに検査してくれます。
まずは自分の鼻の中の状態を把握して、医師と共に治療方法を検討していきましょう。

鼻中隔湾曲症の治療とは?

鼻中隔湾曲症の治療法は点鼻薬による薬物療法と手術があります。
薬物療法のほうは鼻炎などの症状に対して行われますから、根本的な治療法ではありません。
鼻中隔の彎曲がひどく対処療法では無理、と判断された場合は手術が勧められるでしょう。
ただし、鼻中隔湾曲症の手術は骨格が完成する16歳以上にしか行うことができません。
それ以下の年齢で鼻中隔湾曲症と診断された場合は、点鼻薬で治療を行いながら経過を観察することになります。
手術は局所麻酔で行われ、安全のために1週間程度入院するのが一般的です。
仕事などで忙しいと1週間も入院するなんてとても無理、と思いがちですが、微衷湾曲症を放っておくと日常生活にも支障が出てくる場合があります。
医者から手術を勧められたら、できるだけ受けるように心がけましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は鼻中隔湾曲症の症状や治療法についてご紹介しました。
「しょっちゅう鼻詰まりが起こりなかなか治らない」という方は一度耳鼻科医の診察を受けてみてくださいね。